嶋田利広ブログ

SWOT分析コンサルタント

2026.3.9 生成AIコンサルティングプロンプトでSWOT分析を実践⑴

 生成AIプロンプトでSWOT分析実践1.jpg

生成AIの技術や情報に触れない日はないほど、生成AIを使う事が当たり前になった感があります。

私が支援している会計事務所でも、若手職員を中心に普通にAIを活用しています。

また会計ソフトの業界でも、生成AIをシステムに入れる事で業務の効率化や高精度を進めている動きを活発になってきました。

生成AIを使えばもっともっと経営支援がスムーズにいくのに、こと経営支援に限っては「生成AIの活用レベルが低い」というのが実感です。

以前の記事でも紹介したように、監査担当者の経営支援に対するメンタルブロックが相変わらずの原因であることは変わりありません。

そこで今号から少しずつリアルな経営支援の現場で生成AIを使うチェーンプロンプトを紹介して行きたいと思います。

今回は、SWOT分析を生成AIで使う場合の第1プロンプトである「企業プロファイリングプロンプト」、第2プロンプトである「強み分析プロンプト」です。

ある住宅会社の事例を基に紹介します(事例は固有情報を変えています)

1,第1プロンプト…企業プロファイリングプロンプト

先ずは企業の固有情報を生成AIに学習させます。

下記がそのプロンプトです。どういう生成物が出るか試してみてください。

(  )に書いている情報は企業の固有情報を入れてください。

 

#指示文:あなたは優秀な中小企業向けの経営コンサルタントです。下記の「#前提条件」に沿ってクライアント企業の{情報整理}の詳細を出して下さい。 

#前提条件: 

-対象クライアントの企業概要(  )に記入

""●""業種業態は(住宅会社

""●""強み分析に影響する「経営機能」は

営業部門、工務部門、設計積算部門、総務経理部門

""●""強み分析に影響する「社内リソース」

専属外注大工3名、社長が〇〇出演500回超えで県内知名度高い、本社横に住宅展示場常設、一般住宅から医療福祉施設、アパート、RCづくりなどの建築全般に対応

""●""売上は10億円

""●""粗利は2億円

""●""粗利率は20%

""●""営業利益は1000万円

""●""社員数(内非正規社員数)は15名

""●""会社の場所  〇〇市

""●""マーケットの場所(営業エリア)は〇〇県と〇〇県、一部〇〇県

""●""マーケットの状況

一般住宅購入者減少で市場は縮小傾向、円安で資材高騰で坪単価が上がり、普及価格帯も高額化して受注減少、金利上昇が若い世代の新築需要にマイナス影響

-対象クライアントの「取扱商材」と「該当する顧客や市場先」「この商材と顧客に対する社内の問題点」は下記の""●""です。 

 ""●"" 「取り扱い商材名」:(一般住宅)

「該当する顧客や市場先」:(〇〇、〇〇県内の20代後半~40代の夫婦

「この商材と顧客に対する社内の問題点」:

資材高騰で坪単価が上昇。施主の地域が広がると現場管理や営業の効率化が悪化。工務担当社員のスキル不足で工務部長の担当件数の負担が拡大。)

 ""●""  「取り扱い商材名」:(住宅リフォーム

「該当する顧客や市場先」:(既存の施主40代以上の顧客

「この商材と顧客に対する社内の問題点」:(リフォーム費用も資材高騰で単価アップ。工務担当の人数がいない為施主のアフター訪問が確実にできていない

 -対象クライアントの「該当する顧客や市場先」が求める「一般的な購入基準やニーズ」は下記の ""●""です。 

 ""●"" 「取り扱い商材名」:(一般住宅

「該当する顧客や市場先」:(〇〇、〇〇県内の20代後半~40代の夫婦

(感性の高いデザイン住宅)(50年ローン、ペアローンで毎月の支払を減らしたい)(立地の良さ)

""●"" 「取り扱い商材名」:(住宅リフォーム

「該当する顧客や市場先」:(既存の施主40代以上の顧客

「一般的な購入基準やニーズ」:(迅速な対応)(新築からのお付き合いで信頼感)

#成果物: 

-{参考フォーマット}を参考にして表形式で書き出してください。  

"参考フォーマット="  

**{情報整理結果}**  

|番号|取扱商材名 |該当する顧客や市場先| 一般的な購入ニーズ | 該当する経営機能| 使える「社内リソース」|「この商材と顧客に対する社内の問題点」|

|------|------|------|------|------|------|------|

|1|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|

|#|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|

|5|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|未入力|

#補足: 

  • 指示の復唱はしないてください。 
  • 余計な説明もしないでください。 

 

企業のプロファイリングは、一般的な表現ではなく、とことん企業固有や独自市場固有の情報を入れる事が大事です。このプロファイリングをする過程で、経営者や幹部は今の仕事や市場ニーズにいろいろな気づきも生まれます。

 

2,「強み分析」はヒントがすべて、そのプロンプトとは

「強み分析」は普通に聞いて入力してもあまり具体性のないものになってしまいます。

そこで私たちのプロンプトには「強み質問25のヒント」をチェーンプロンプトに組み込んでいます。

この「強み質問25のヒント」があるから、監査担当者はそのまま聞けばよく、聴いた答えを入力するだけです。

下記がその「強み分析プロンプト」の実例です。同じく住宅会社のケースで見てみましょう。

 

#指示文:あなたは優秀な中小企業向けの経営コンサルタントです。前述の**{情報整理結果}**を連鎖総合して、蓄積された情報を基に 下記の「#前提条件」に沿ってクライアント企業の{強み分析}の詳細を出して下さい。 

#前提条件:

-「強み分析」につながる下記の25の「強み質問」の回答結果を反映してもらいます。該当しない場合は空欄にしています。

「強み質問」

  • 「強み」につながるこだわり(施主の要望や趣味、こだわりを設計に工夫して反映するオーダーメード住宅。子育て世代の教育がしやすい設計や家事導線、省スペースで大容量収納
  • 「強み」につながるアフターサービス体制(定期訪問を実施。しかも大工経験者がアフター訪問する
  • 「強み」につながる熟練度・専門性知識力(営業からプランまで社長を中心とした営業が顧客ニーズを収集。住宅に必要な知識を営業も設計も十分持っている)
  • 「強み」につながる設備力(本社横の常設展示場があり、製作家具の展示もある。アフターカーが1台ある。)
  • 「強み」につながる価格圧力への対応力(県外業者からの合い見積もりも取り、可能な限りコストを下げている)
  • 「強み」につながる迅速な体制・クイックレスポンス(電話やWeb問合せには一両日中にレスポンスしている。アフター要望には1週間以内に対応)
  • 「強み」につながる短納期対応力(住宅施工期間は一般的に3か月程度と普通)
  • 「強み」につながる物流体制・物流機能(とくになし))
  • 「強み」につながる意思決定のスピード・現場権限保持(社員と経営者の距離が近い為、即社長決裁が貰えるので意思決定は早い)
  • 「強み」につながる新商品の情報、開発機能(定期的に業者からの提案で新製品情報を得ている。)
  • 「強み」につながる商品バリエーション・品揃え(住宅はフルオーダーでいろいろな要望に対応可能。シリーズとしてこだわりブランドのFCに加盟して、若者向きのデザイン住宅も提供)
  • 「強み」につながる差別化技術・差別化ノウハウ(契約後施主とは1週間に1回営業、設計工務との打合せを行う。他のハウスメーカーではありえないコミュニケーション回数である)
  • 「強み」につながる顧客との関係の深さ・マーケティング力(SNSでは週1アップするショート動画が人気。契約施主とは完成まで週1ペースで打合せを行う細かさと丁寧さが評価されている。)
  • 「強み」につながる顧客が面倒臭がる事への対応、顧客の要望の具現化(狭小地や辺境地の住宅建設も設計のアイデアで希望に沿うようにしている)
  • 「強み」につながる知的財産(これといってない)
  • 「強み」につながる地理的優位性(会社は〇〇市郊外で車でも利便性はある)
  • 「強み」につながる思い切った投資ができる資金力、財務力(自己資本比率は50%、借入金も2億円と財務基盤は強固なので、設備投資は可能)
  • 「強み」につながるソフト力(ソリューション提案)の優位性(家族の課題や施主の拘りを具現化するプランアイデアの提供数が多い)
  • 「強み」につながる取扱商品の販売権、独占権(これといってない)
  • 「強み」につながるIT、AI、Web、SNS等が活用できる体制(営業も工務も専用タブレットを持ち、状況確認ができる。IT営業チームがあり、SNS動画や画像が定期的にアップされてフォロワーも増えている。現在1000名フォロワー)
  • 「強み」につながる組織の多様性・多能性(一般住宅だけでなく、介護施設、クリニック、歯科、アパートの建設ノウハウがあり、売上の30%は非住宅売上である)
  • 「強み」につながる法規制・規制緩和などの行政面の保護、関係性(とくになし)
  • 「強み」につながる顧客層・エリア(20代後半から40歳代の新築希望の顧客が多く、地域も〇〇県内で〇〇方面や〇〇方面が増えている)
  • その他「強み」につながると言えるもの(とくになし)

#成果物: 

-これまでの#前提条件:の情報を元に「強み分析結果」は下記の""4つの要素""別にどのように横展開・拡大すべきかを2つずつ出します。 

 ""強みとなる顧客や市場的優位性""をどのように横展開・拡大すべきか 

 ""強みとなる商品力・技術力""をどのように横展開・拡大すべきか 

 ""強みとなる外部ネットワーク""をどのように横展開・拡大すべきか 

 ""強みとなる他の社内経営資源""をどのように横展開・拡大すべきか

--{参考フォーマット}を参考にして表形式で書き出してください。  

"参考フォーマット="  

**{強み分析結果}**  

|番号|4つの要素 |強みと言えるファクト(事実)| この強みを欲しがる顧客の課題 | この強みを横展開・拡大すべき顧客ターゲット(業種やジャンル)| この強みを更に強固にする具体的な取組|

|------|------|------|------|------|------|

|1|未入力|未入力|未入力|未入力||未入力|

|#|未入力|未入力|未入力|未入力||未入力|

|8|未入力|未入力|未入力|未入力||未入力|

#補足: 

  • 指示の復唱はしないてください。 
  • 余計な説明もしないでください。 

この「強み分析プロンプト」も(   )の部分に顧問先の固有情報をヒアリングしながら、入力しそれを生成AIに貼り付けると細かく、実態に即した「強み分析」結果を表形式で整理してくれます。

この後「機会分析プロンプト」、そして、これらを統合して反映させる「積極戦略プロンプト」へと展開します。

次回はこのリアルをご紹介しましょう。

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