「機会分析」の進め方

SWOT分析において、ある意味一番大事な事が「機会分析」いわゆるopportunity(オポチュニティ)です。

一般の「機会分析」では、

  • 今後の社会の動き
  • マクロ・ミクロの経済動向
  • 人口動態からのマーケットの変遷
  • 消費者ニーズの多様化
  • 地域・国家・グローバルな変化 
  • 競合状況
  • 新たなニッチ

等々を大所から議論するようです。

でも、中小企業にそんなマクロの見方が必要でしょうか?売上が1000億円以上あり、マクロ経済の動きが自社のマーケットに影響する企業なら、見過ごす事はできません。しかし、一般の中小企業では、そういうマクロ分析をしても、あまり効果がないように思います。実は、私もSWOT分析をしはじめのころは、教科書通りにマクロ的に機会分析をしていました。

しかし…

中小企業中心にSWOT分析で、そんなマクロで意見を持った幹部はあまりいません。あったとしても、総論や未来予測論、どこかの新聞やメディアでの聞きかじり程度でした。そして参加幹部の複数から、「そんな大きな事を言われても分からない。もっと現実的なことから、分かるかも知れないけど」と、言われました。その後も幾度となく、そういう言葉を聴きました。

そこで、もっとミクロ的と言うか。、現実的な機会や可能性はどう表現すれば、いいかいろいろ考えて、出した結論が「30のタラレバヒント」でした。これは、私のSWOT分析本である「SWOT分析コーチングメソッド」や「SWOT分析による経営改善計画書作成マニュアル」にも記載しています。

簡単に言うと、 「○○の商品を○○にしたら、どんな可能性があるか」 と、ケース別に「タラレバ」を明示しているのです。例えば、 「今の商品の機能、容量、スペックを大幅に削減し、価格を下げたらどんな販路や顧客が振り向き、チャンスが拡がるか」 みたいな事を30項目の可能性別の列挙しました。

でも、このお蔭で、中小企業の経営者や幹部にも、「機会分析」で意見が出るようになりました。現在でもSWOT分析はこの手法を使ってます。正直、教科書通りSWOT分析を大上段に構えて、指導している人って実はあまり現実を知らず、実績もない方かも知れません。

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