事業再構築計画書 感情的表現や抽象論では「採択」は難しい?

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

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追い込みで作成している方も多いことでしょう。

今回は、事業再構築計画書において、気になる表現についてお話します。

というのも、「思い」の強さは分かるが、論理的な説明が不足している場合が散見されるからです。

「思い」の強さだけでなく、物理的条件で採択される事をしっかり考えて事業計画書にする必要があります。

1,「気持ち的表現」がやたら多い事業計画書

過去何回も事業再構築計画書のレビューをして思った事があります。

新規事業へかける思いが強すぎて、「精神的な表現」で紙幅を使っているケースが多いという事です。

例えば、

●自分の過去の経験から「その事業を自分が行う必然性」を何回も表記したり、

●新規参入市場が、いかに今後有望か、数値的な裏付けではなく、概念論ばかり展開したり、

●新規事業に掛ける「強い思い」を何回も書いたり・・・

気持ちは分かりますが、「気持ちだけで採択されるほど、甘くない」のが実情です。

結局、「思い」がリアルに戦略的な具体策にリンクしていればいいのですが、その「物理的戦略的具体策が甘い」となかなか難しいと言わざるを得ません。

 

2,「思い」とは裏腹に物理的対策が弱い

「思い」は強くても、それに連動する「物理的戦略的具体策」が弱いと判断される事業計画書はどんなものか?

それは、その新規事業が「売れ続ける必然性」が弱いという事です。

例えば

●同業他社とは異なるターゲットやニーズのセグメントが浅い

●売れるマーケテイング戦略が浅い

●顧客拡大ができる根拠が浅い

●リピート客や商品アイテムアップの戦略が浅い

●同業者の市場を割って入る独自性が弱い  等々

どんなに「思い」が強くても、それに連動する「物理的・戦略的具体策」がなければ、訴求力が弱いという事です。

 

3,事業の未来可能性があるが、必然性が見えない

確かに事業の未来の可能性がある事業計画書は結構あります。

問題は「その事業をあなたがする必然性が見えない」という案件もかなりあります。

これも「思い」は分かるし、具体策もそれなりに考えているが、今持っている「強み」とのシナジーが見えにくいことです。

今ある具体的な「強み」が活かせず、新規事業の可能性ばかり表現しているのです。

必然性とは、自社にその新規事業を行うに相応しい具体的な条件が既にあるという事です。

だから「事業再構築」となるのです。

FC加盟だろうが、販売権獲得だろうが何でもいいのです。

その事業に直接使える「具体的な経営資源」「具体的な強み」があれば・・

 

事業計画書をレビューすると「思いの強さ」をしっかい説明されます。

説明を受けると「なるほど」と感じ、「良い新規事業」だと感じます。

しかし「思いの強さ」ばかり目立つ事業計画書を説明を受けずに、審査官は文字だけで判断します。

そこを意識すると、「説明しないと分からない事業計画書」はなかなか難しいと言えるでしょう。

 

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クロスSWOT分析をする事で精神論、抽象論がどんどん、具体策に掘り下げられていきます。

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