2025.6.11 顧問先係長クラスへアンガーマネジメント研修を実施
先日、28年経営顧問をしているクライアント企業の係長職長14名に対して、「アンガーマネジメント研修」を行いました。
午後から半日を使い、講義と演習、グループディスカッションそして、事前に無記名で係長の同僚、上司、部下からもらったアンケート結果も活用しました。
これまでもいろいろな企業や福祉施設、病院に対してアンガーマネジメントやコーチング、ハラスメント研修をしています。
今回もこの3回コースで「アンガーマネジメント」「コーチング」「ハラスメント」の研修です。
その第1回目がアンガーマネジメント研修でした。
ではアンガーマネジメント研修はどうやって行ったのか?
1,なぜ、経営者がアンガーマネジメント研修のオーダーを私にしたのか
この顧問先は社員数も数百名いる製造業です。
採用が厳しい環境下では、若手の離職問題はどの会社も大きな課題です。
若手が離職する理由の多くは「心理的安全性ができていない」ことが原因と言われます。
給与や休日も退職理由ですが、「心理的安全性」が確保されている場合は、離職率は下がると言われます。
この心理的安全性が確保されないのは、主に職場の「圧」や「ハラスメント行為」にあります。
その「圧」や「ハラスメント行為」につながっているのが、上司の感情的な言葉や態度、すなわち「コントロールされていない怒り」が原因になっているのです。
経営者からはそこにフォーカスして幹部自身が、自己のアンガーをコントロールできる幹部を作り、そしてコーチングをする事で部下の自発性を醸成したいとの要望でした。
私自身もこの研修は何回も行っているので、その背景などを説明し、研修のオーダーになりました。
係長クラスも私が顧問をしていることはよくわかっているので、受入しやすい状況でした。
2,アンガーマネジメント研修のカリキュラムと教材
このアンガーマネジメント研修ではこんなカリキュラムで実施しました。
12:45~13:45 |
講義「アンガーマネジメントの実態と傾向」 |
13:45~14:35 |
ワーク「怒りが出やすい自身の特徴分析」と過去の反省分析 |
14:45~15:45 |
ペアワーク「アンガーしやすい状況」 班別討議「部下とのコミュニケーションで怒り、イラつきが出る時」と自己反省の情報共有 ●事前アンケート調査結果をもとに |
15:45~16:15 |
講義「アンガーマネジメントの実践」「叱れない上司」 ●第2グループディスカッション「叱るチェックリスト」とその結果について討議 |
16:15~17:15 |
ワーク「私のアンガーマネジメントの誓い」 感想分 閉会 |
事前に360度アンケートを取っているので、それも参考にします。
こういう研修で大事な事は自己の気づきを誘導する事。
だから個人ワーク、ペアワーク、グループディスカッションを繰り返し、振り返りの機会を増やします。
だから講義も一般的なアンガーマネジメントではなく、この企業の特性を入れた「あるある」を随所に入れました。
そして、この研修参加前に全員に拙著「リーダーシップが変わる9週間プログラム」を読んできてもらいました。
この本は幹部研修の教材としては、使いやすいものです。
出版してもう10年経ちますが、色あせていません。ご興味のある方はアマゾンでご購入下さい。
3,参加者の声
参加者の感想では
●怒りと叱りの区別が今までなかったことに大いに反省した
●知らない間に自分のイラダチが出て、部下に圧迫感を与えたいかもしれない。反省した
●怒りを抑えるのはなく、コントロールする技術を知ったことで、少し気が楽になった
●納期や品質の事になるとついつい、責め口調になる自分がいるので、一呼吸を置く
等の感想が出ていました。
そして、感想文と同時に「アンガーマネジメント5戒」を自分で設定してもらいました。
これは、イラっと来た時、ヒートアップした時、会議や個別指導時にアンガーマネジメントを忘れない為の箇条書きを書いてもらい、スマホに入れるか、デスクトップに貼り付けるかをしてもらいます。
次回は1か月後の「コーチング研修」を行います。
今企業は採用が厳しい中、既存社員の離職が増えれば、事業に大きなダメージを受けます。
そうならないためにも、コンサルタントもクライアントに対して「アンガーマネジメント」「コーチング」「ハラスメント」の研修提案をすることをおすすめします。
ここで作成したテキストもいずれ「RE嶋田塾」の「研修や経営顧問」の回で提供しようと思っています。
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