総論しか知らない素人が指導するSWOT分析は浅い

著書「SWOT分析コーチングメソッド」が大量増刷されます。SWOT分析に興味を示し、活用する方が増えたのかな?

しかし、面白い物で、SWOT分析を活用する人が増えれば増えるほど、「SWOT分析もどき」も増える訳です。当社のSWOT分析教材を購入された企業経営者から、以前こんな質問が届きました。

「いつもメルマガを拝読させて頂いています。「SWOT分析による経営改善計画書作成マニュアル」の著書とCD、DVDを購入し、学習しています。金融機関へ提出する為の経営改善計画書を会計事務所と中小企業診断士の協力を得て作成中です。返済の為の必要利益は分かっていますが、それをたたきだす売上対策がなかなか決まりません。会計事務所からは、コスト削減計画、資産売却計画等のリストラ的な対策を出すように言われますが、必要な投資をしなければ、今は良くても、いずれまたジリ貧になるのは必至です。

会計事務所や金融機関に言っても『それでは計画書が成り立たない』と言われ、どうしていいか分かりません。教材に沿ってSWOT分析をしようと思い、会計事務所の担当や協議会の中小企業診断士の方に相談し一緒にSWOT分析をしましたが、表面的な事しか言いません。診断士の方は『○○する事が業界のあり方で、皆が取り組んでいるのだから、その方向で行きましょう』と言います。しかし、その分野は既に競合が激しく、更に多くの投資が必要で、当社には無理です。SWOT分析の『機会分析』でいきなり躓いてしまい、先に進めないし、先生が言われる数値根拠にもなりません。何か良いアドバイスを頂ければ幸いです。」

この文面から相当切羽詰まった状況が読み取れます。

SWOT分析をあまり知らない中小企業診断士やましてや会計事務所の職員には、その使い方が分からないと思います。

どうして行き成り『機会分析』で躓くのでしょう?「ニッチ市場」を狙った可能性を追究していくのですが、

●「その分野では業績貢献が少ない」

●「やったところで、コストが掛かる」

●「どうせ、大手がまたその分野に手を出す」

など、できない理由、やらない理由を並べ立てます。

現実のSWOT分析では、確かに「ニッチ市場」での売上効果はそう多くないかも知れません。しかし、それが起爆剤、推進エンジンとなり、横展開、違う販売チャネルへの可能性を拡げるし、そういうアクションプランをつくるべきなのです。

本当に「機会分析」を30項目の『タラレバ』で細かく分析したのでしょうか?恐らく、やっていないと思います。

何故、RE-経営の「SWOT分析コーチングメソッド」が評価されているかと言うと、機会のタラレバ、強みの見方の角度が独特で、リアリティがあるからです。

私はこの方に「DVD版 SWOT分析コーチングメソッド」を何回も聴くようにアドバイスしました。要は、SWOT分析の進め方が浅いから、最初から躓いた訳です。詳細は分かりませんが、SWOTクロス分析もやってないようです。SWOT分析の一番の真骨頂は「クロス分析」です。そこまで行かずに、ただ「機会」「脅威」「強み」「弱み」を並べて、独自の戦略が出るはずもありません。本来なら、私が行って直接指導すべきところですが、残念ながら関東の方であり、私もなかなか時間が取れません。

でもこんな悩みを持つ経営者は多いですね。

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