地方で成功しているコンサルタント起業の共通項とは?

以前のブログでも書きましたが、「コンサルタント起業」を目指す方が増えています。一説には研修・コンサルティング市場は5000億円とも言われています。これに、コーチ、メンター、個人向けコンサルティングなどの市場を入れると、更に、市場規模は増えて、そのニーズはますます高まる事でしょう。

そして、どの業界も経験する「乱立、群雄割拠から、淘汰の時代」がきます。しかし、淘汰と言っても、コンサルティング業界は個人で活動している方も多く、ただ目立たないだけで、細々とは続けられるかもしれません。

あるコンサルタント仲間との会話

コンサルタントのA氏

「我々の業界も、ドンドン新規参入が増えますね。週休3日制の導入で週末コンサルタントになったり、定年退職で経験を活かしたコンサルタントを自称したり、インターネットマーケティング系のコンサルタントなんかも最近はやたら増えているし。コンサルタント業界も淘汰の嵐に巻き込まれて、今みたいな生産性の維持が難しくなるかもしれませんね」

それに対して、私はこんな答えをしたと思います。

「そうだね。でもいいじゃない。本物と付け焼刃のマネ者との違いもハッキリする訳だし。だから『ブランディング』を今の内のしっかり構築しないと、本物といえども、偽物にかき消されてしまうかもね。」

コンサルタントのA氏

「そこなんですよ。ブランディングとかポジショニングとか、理屈では分かっているけど、その具体化が難しいですよね。結局、我々のように地方でコンサルティングするモノは、ある程度何でもできないといけないし。特定の『強み』を出しても見込み客も少ないですから。」

「確かに地方では「何でもコンサルティング」が要求されるけど、その入り口はやはり『特定の強み』とか『USP(ユニークセリングプロポジション)』だと思うけどね」

コンサルタント

「嶋田さんは良いですよ。本も出しているし、SWOT分析とか、病院・介護・障がい者施設向けのコンサルティングで強みがあるから、ブランディングもUSPもあるし。でも僕は、これといってないですもんね。」

このコンサルタント仲間もそれなりに稼いでいる優秀なコンサルタントです。しかし、先行きに不安を持っている訳です。

地方コンサルタントの現実の壁

地方でコンサルタント起業して、長期で稼ぎ続けるには、多くの現実の壁があります。起業前には、自分に都合のよい未来を信じて、独立開業したものの、あっという間に挫折した事例をあまりにたくさん見てきました。特に家族をもって生活している人は慎重に起業して欲しいですね。巷にある「コンサルタント起業養成講座」を聞きかじりして、「これで、俺にもできる」と変な自信を持っている方は要注意です。

失敗する多くの地方でのコンサルタント起業者は何が間違っていたのか?

いくつかの見当違いが重なり、コンサルタント起業者は挫折していきます。

  1. 収入が上がるまでに、時間が掛かり過ぎ、貯金を取り崩してしまう。家族から経済的な悲鳴が上がる
  2. 見込み客や顧客開拓が上手くいかない
  3. 人脈づくりやセミナー参加にばかり時間とコストを取られている
  4. 生産性の低いコンサルタント同士でキズのなめ合い
  5. 経済的ストレスと長い移動時間、アルコール、不規則な働き方で、体を壊す
  6. 誰かの下請け仕事が増えて、低単価な貧乏暇なしになる
  7. 最初にクライアントになってくれた顧客と長続きしない。見込み収入が途切れる
  8. いろんな教材購入やセミナーに参加しても実践できず「ノウハウコレクター」になっている
  9. 家族との時間が取れず、家庭不和が発生
  10. 昔のコンサルティング手法や営業方法に固執し、最新のメソッドを受け入れない
  11. 特定のクライアントの収入比重が極端に高い。このクライアントが解約したら、収入が半減以下になる。
  12. 収入確保のために あれもこれも、いろいろと手を出し、どれも中途半端

 残念ながら、コンサルタント起業者で挫折した方は、こんな方が多かったですね。私もこの32年間で、以前のコンサルタント会社時代から、現在まで70名弱のコンサルタントの栄枯盛衰を見てきましたが、だいたいこの12項目に集約されます。

「コンサルタント起業」を目指すなら、一呼吸おいて、冷静に未来を見つめた方が良いですね。

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