SWOT分析コンサルタントのステップアップ

SWOT分析と言うメソッドは、誰でも使えるし、理論は非常に簡単なツールです。だから、いろいろなところで使われているのですが、「効果的なSWOT分析」を普及しようとすると、いろいろな壁にぶつかります。それは、指導する人や業種によって、内容の濃淡が発生する事です。

これは致し方ないと割り切る必要がありますが、それでも何とか「SWOT分析」を指導するレベルを上げる、何かの資格とか、検定みたいなものがあればいいなあ、といつも漠然と思っています。そこで、実際にSWOT分析を使ったコンサルティングや経営支援をする方の経験やタイプ別にランク分けしてみました。

1、初級レベル(SWOT分析の基礎理論を理解したレベル)

これは、SWOT分析の理論や考え方、どういう事業所に効果があり、どのような使い方が可能かを知ったレベルです。SWOT分析の本やセミナーを一度聞けば、だいたい「SWOT分析は知っているよ」と言うレベルです。まあ、理解度や実践は別として、知っている状態だという事です。

2、中級レベル(SWOT分析を実践に使うレベル)

この段階は、コンサルタントや経営支援の専門家が、実際にクライアントや関与先でSWOT分析を行うレベルです。当然、ある程度の場数を経験し、SWOT分析検討会(研修)での『落としどころ』もある程度分かります。積極戦略や致命傷回避撤退縮小戦略、改善戦略、差別化戦略も誘導する指導力が求められます。ただ、ここの中級も内容の濃淡、アウトプットの優劣は発生します。

3、上級レベル(SWOT分析を具体的な目標の打開策に使うレベル)

上級は経験も相当数あり、SWOT分析を使いこなしているレベルです。特に経営の目的別にSWOT分析を使いこなします。経営改善計画書、商品開発、新規事業、ビジョンづくり、赤字部門の撤退、商品政策、顧客政策等々

全てSWOT分析を使って、立案と議論を進める事ができます。更にSWOT分析を後継者教育と絡めてコンサルティングできる事も必要です。このレベルになると「SWOT分析の専門家」「SWOT分析コンサルタント」と名乗ってもいいかなと思います。

4、マスター指導者レベル(SWOT分析を指導・コーチング・ファシリテーションできるレベル)

たくさんのSWOT分析を経験してきた人は、SWOT分析を使うコンサルタントや会計事務所職員を指導する「指導者の指導者」になっていきます。SWOT分析の具体的な知識も大事ですが、それ以上に

「意見が出るファシリテーション技術」

「ヒントから先方に答えを出させるコーチング技術」

「立案された各種戦略を実行可能なアクションプランに仕立て、それを内部モニタリングできる仕組みづくり」

「SWOT分析コンサルタントの育成」

などが重要視されます。当然、その段階では「SWOT分析専門家」として出版や事例などを世に出し、「効果的なSWOT分析を世に普及する」と言う大義名分も必要でしょう。

実は、この4段階で私自身が「SWOT分析を使えるコンサルタントや経営支援の専門家、企業内の経営戦略担当者」の育成ができれば と考えています。SWOT分析専門書第4弾『事業承継成功の為の実践SWOT分析』が出版された時点で、この考え方を明確にした「ステップアップの検定制度」見たいな事を公開したいと思います。

 

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