SWOT分析を就活戦略に活かす

就活戦略にSWOT分析を活かす方法について、ご紹介しましょう。本事例は、会計事務所に転職希望の女性(資格試験に挑戦中の中途転職者)をSWOT 分析したものです。

機会分析

まず「機会」では、「なぜ会計事務所がよい」と考えているのかです。会計事務所はオーバーストア状態、吸収合併で大型化する税理士法人がある一方で、旧来の個人事務所経営のままで苦戦を強いられているところもけっこう多い。そんな環境のなかで、なぜこの業界を狙うのかという理由づけが必要なのです。  被面接者は会計に興味をもったことと、聞きかじりだが、数値だけでなくコミュニケーション能力があれば、事務所でも評価されるし、そういう事務所なら今後も成長できるということを見ていました。

強み分析

「強み」では、「機会」に使えるコミュニケーション能力があることと、ブラインドタッチができることをあげています。ブラインドタッチだけなら多くの人ができますが、被面接者は聞きながら文書要約もできるということを知りました。それなら、顧問先経営者との会話、事務所内での議事録作成など活躍の場があるかもしれません。 細かい計算が好きだということも基本スキルとしてポイントにあげました。

また、経済ニュースを毎日チェックしているという習慣は実務上好ましい。とくに会計事務所は経営者と会う機会が多いので、興味をもたない人よりアドバンテージがあります。  被面接者の性格が「感情が表に出て相手を不愉快にするようなことがない態度的安定」を「強み」にしました。女性を使うことの多い会計事務所の男性管理者の立場からすると、これは本音の部分で助かるからです。

積極戦略

では、その「機会」×「強み」からどんな「積極戦略」を出したか。コミュニケーション能力とブラインドタッチの「強み」が顧問先でも事務所内で使えるスキルであること。また、気安い性格から事務所の営業活動(PR活動、セミナー案内、企業防衛案内等)の一環も担えるということをアピールポイントにしました。  

「弱み」と「改善戦略」は、試験の2 科目を取得し、3 科目も視野に入っていることから、実務経験はなくても知識と思考回路は使えるということ、そして正式採用でなくても、パートからでも可能という姿勢をPR するように決めました。  

パーソナルSWOT分析まとめ

このように、面接前にパーソナルSWOT 分析をしておけば、会計事務所の面接官にプラスポイントが適確に伝わりますから、ライバルである他の就職希望者に比べて大変有利な状況になることがわかります。  パーソナルSWOT 分析では「採用することで、相手にどんなメリットをもたらすか」を明確にしなければなりません。

具体的な内容をどんどん記入し、後からロジカルに整理することが望ましいでしょう。

自分のしたい仕事と貢献、そしてその表現が相手にイメージできるように伝えることです。

採用側も就職希望者の本気度を見ています。 本気なら「パーソナルSWOT 分析」も書けるしPR ポイントも整理できます。このパーソナルSWOT 分析が書けないとしたら、それはまだ動機が不十分だということです。

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