事業再構築補助金 事業計画書フレーム解説⑬「逆クロスSWOT分析で、事業計画書を後から肉付け」

SWOT分析、事業再構築、経営承継の可視化コンサルタントの嶋田です。

5分で分かる⑬逆クロスSWOT分析で事業計画書を後から肉付け.jpg

弊社に届いた採択結果の報告で一番多いのが

「クロスSWOT分析をしっかりやったので事業計画書が詳しく書けました」

「事業計画書フレームに沿って書いていたら、事業アイデアがまとまりました」等々

です。

 

本来なら、事業再構築補助金申請の事業計画書では、先に「クロスSWOT分析」をして、「強み分析」と「可能性あるニッチ分野やセグメントされたニーズ」を掛け合わせて「独自戦略=新規事業の取り組み方を決めるべきでしょう。

しかし、実際には先に「こんな新規事業がしたいんだよ」と、経営者自身が日頃から思っている事を、今回の補助金で一気に取り組みたい旨をいうケースも結構多いものです。

その新規事業が「思いつき」であれ「思い込み」であれ、何とか事業再構築補助金を通したいと願っているのです。

問題はその新規事業案件に

「強みシナジー」

「独自性」

「持続性」

「ストーリー性」

があるかどうかです。

補助金申請であれ、通常の新規事業・新分野案件であれ、一番大事な項目です。

そこで、先に新規事業案件がある場合、クロスSWOT分析に合わせて「強みシナジー」「独自性」「持続性」「ストーリー性」を後付けで行うという手法です。

1, 「新規事業アイデアのUSP=積極戦略」を先に埋める

先に新規事業アイデアがある事でしょう。

それを整理します。

その時、下記フレームに「新規事業アイデア」の商品名、ターゲット、ターゲットの固有ニーズ、競合社との違い、マーケティング戦略を書き出します。

211004_積極戦略新規事業アイデアフレーム.jpg

実際に記入してみると、内容が浅いケースがほとんどです。

そこでその内容に2,3の「強み」「機会」を肉付けしていきます。

 

2,USPに活かせる「強み」を書く

その新規事業アイデアに直結している「既存の強み」を下記の質問とチェックポイントに沿って書きだします。

この時「強み」の表現は概念論や抽象論を避けて、超具体的に書くようにしましょう。

210925_事業再構築強み解説.jpg

 

3,「強み」が活かせるニッチ市場・ニッチニーズを書く

「強み」とその強みが活かせる分野を書いたら、その「強み」が直接寄与できる「機会=ニッチ市場・ニッチニーズ」を書き出します。

しかも、「機会」の質問やヒントに沿って分かりやすく書き出します。

210925_事業再構築機会の書き方.jpg

4,逆クロスSWOT分析を繰り返す

本来の逆である「新規事業アイデア」→「活かせる強み」→「狙う機会」→「補足する新規事業アイデア」の順に、不足箇所をどんどん埋めていきます。

最初埋まらなかった「積極戦略」が2回か3回「強み」「機会」を振り返る事で、徐々に埋まっていきます。

それがある程度埋まってから、これまで解説してきた「事業計画書フレーム」に記載していきます。

2101004_逆クロスSWOT分析図.jpg

 

まだまだ事業再構築補助金の申請は第4次、第5次と出てくると思います。

しっかり検討し中身の濃い、論理性の高い事業計画書を作成してください。

 

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