事業承継と後継者セミナーの講師をしました

日頃からコンサル指導の関係にある熊本の会計事務所で、経営者と後継者を対象にした「後継者育成セミナー」の講師をしました。参加は約50名ほどで大盛況でした。今回のテーマは「理念承継」です。

相続税や一般論的な後継者の心構えではなく、「経営理念」「価値基準」をいかに現経営者は後継者に承継するか、また後継者は自分の時代に、どうそれを根付かせるかがテーマでした。私も過去、20数社の事業承継期間の後継者育成も含めた、長期のコンサルティングを経験しているので、その経験からと、昔の商家や財閥の家憲、家訓をひも解いて説明をしました。「理念承継」で大事なことは、「言葉を文書」に残すことです。しかし、一般的な額縁に掲示するだけでは、効果がほとんどありません。

また、朝礼で唱和する会社もありますが、それも効果は限定的です。そこで、私が実際に指導している方法をご紹介しましょう。

  1. まず、経営理念や社訓を説明する為の「行動規範」「経営基本方針」を箇条書きに作成し、意味合いが伝わるような文書にする。
  2. その文書は手帳や冊子にして、社員に携帯させる。そして必ず会議等には持参させる。
  3. 会社で起こるトラブル、クレーム、事業判断の場面で、手帳を取り出し、「理念の第〇条に〇〇に書かれいる姿勢が不足したから、こんなトラブルになった」などといつも振り返るようにする。そうする事で、必然的に実務的に内容を覚えるようになる。

私はこの方法を提案し、冊子や手帳を作ってもらい、会議で活かすようにお願いしています。「経営理念なんて意味がない」という人は少数派でしょうが、活かしている企業もまた小数化かもしれません。

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