経営計画書を捨ててしまえば・・・

経営計画書を作成する事はコンサルティングでは重要な事です。いろいろな方がその必要性を伝えているし、金融機関もそれを望みます。私もそれをこれまで徹底してコンサルティングしてきました。しかし、実際には「経営計画書を立てようが立てまいが、上手くいく企業はうまくいくし、経営計画書を作成しても、ダメな会社は相変わらずダメなまま」です。

経営計画書とは何なんでしょうか?

 成果の出ない経営計画書に共通した「独自の戦略不足」例えばここ数年2~3%売上downが続いている企業は、対策として「戦術」をたくさん計画化し、何とか昨年3%アップを目指しますが、マーケットが縮小して環境でほとんど目標にはいきません。「戦術」とは、方法手段を変えるとか、今やっている事を徹底する取り組み方法をとる事です。でも、いくら「戦術」をたくさん決めて計画化しても、結果は出ません。

むしろ、やる事が増えて、対策が絞り込めず、かえって売上downになる事も多いです。結果を出している企業は「独自の戦略」を2~3年かけて取り組んだところです。「戦術」ではなく、「戦略」を重視しているのです。それも「独自の戦略」です。

それに必要な設備投資もしているし、ソフト面も考えています。「戦略」とは、固有名詞で「何を」「どこへ」を決める事です。そこには商品と顧客への抜本的な対策があります。

あれもこれもの戦略・戦術が、結果業績を悪くする多くの経営者が「戦略判断」をKKD(勘、経験、度胸)で決めています。しかも「始める戦略」はあるが、「捨てる戦略」はなかなか意思決定できません。経営計画書に「捨てる戦略」(決してリストラだけではない)があれば、そこに勇気と決断があり、従業員も頑張ろうとします。

しかし、始める戦略や追加する戦略、ごちゃごちゃした戦術ばかり増えて、何に重点集中すべきか分からないなら、いくら経営計画書に列記しても、魂は入りませんね。「捨てる戦略」と「集中する戦略」が決まれば、経営計画書なんて不要かも?なんて思うこともありますが、実際は経営計画書はそれだけではないから、やっぱり必要ですけどね。

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