行動が遅い社長は実は欲張りだった

ある中小企業の2代目社長の話しです。先代の創業者である会長は即断即決で、物事をパンパン決めて行動してきました。その会長は「ダメならそこで即見直せば良い。一番ダメなのは行動もしないであれはダメこれはダメと遅疑逡巡すること」と日頃から言っていました。

しかし、この会社の2代目社長は、会長とが正反対でとにかく行動が遅いのです。行動も遅いけど、意思決定も遅く、更に悪いことに「記録しないので、忘れることが多い」のです。それは会長も頭痛の種でしたが、任せた以上見守るしかなく、内心忸怩たる思いだったでしょう。経営会議で、私も社長に対して、「行動が遅い、意思決定が遅い」と指摘してきました。しかし、そう簡単には改善しません。

ある時、「社長、何でそんなに経営会議で決めた事をするのが遅いのか」としみじみ聞きました。すると、「やらないといけないとは分かっていますが、もっと他に良い方法があるんじゃないかとか、もっと待てばいい案が浮かぶのではと思うんです。」と。

私が「じゃあ、その意思決定を延ばしている事案をいつも頭で考えているのか」と聞くと

社長は「最初はいろいろ考えているけど、他の案件が入ってくるとついつい忘れることも多いですね」と。

要は、即断即決ができず、行動が遅い社長は「欲張り」だった訳です。「もっと、良い方法が…」「もっとプラスになることが・・・」と「もっと・・・」を考えている間に、ドンドンタイミングを逃してしまうのです。私が「もしかしたら、社長は欲張りじゃないのか?」と聞くと、その社長は「恐らくそうだと思います」と吐露しました。意思決定をギリギリまで伸ばす事は、大事な場合もあります。しかし決めたら断行しないといけません。

拙攻も困るけど、決めた行動をダラダラと伸ばす経営者に大成した人はいないと思います。

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