普通の「ダメ管理職」と「隠れダメ管理職」

いろいろな管理職と触れ合って、最近常々思うことあります。見た目には分からない「隠れダメ管理職」って結構多いのではと。「隠れダメ管理職」というのは、日常は決してダメ管理職ではありません。この話しをする前に、一般的に分かりやすい「ダメ管理職」の特徴を紹介します。当社では、一般的なダメ管理職として、当社では、20の「ダメ幹部」を上げています。こういう幹部・管理職は傍目にも大変分かりやすいですよね。

※「幹部」の漢字にご注目。

  1. コスト意識がなく、改善提案も考えない思考が患っている患部
  2. 「何とかなる」と問題解決を自らしない考えのあまい甘部
  3. 具体的なデータや事実で判断せず、感覚論で業務をする勘部
  4. トップの方針をただ伝えるだけの間部
  5. 思いやりがない・やさしさがない、心が冷たい寒部
  6. 直ぐに沸騰し、冷静な判断ができない燗部
  7. 杓子定規で、本質とは関係ない細部にこだわる官部
  8. フットワークが重く、自らは動かない艦部
  9. 問題が発生しても、責任者としての行動をしない傍観者の観部
  10. 「俺が一番偉いから。俺の言う事を聞け」と威張る冠部
  11. 「寄らば大樹の陰」強いものには弱く、弱いものには強い巻部
  12. セクハラ等を平気で行う旧態依然の奸部
  13. する事は一杯有るのに、じっとしている事が多い閑部
  14. とにかくチェックや押し付けが多い監部
  15. 「俺は知らない。あいつに聞け」と質問事項をたらい回しにする環部
  16. 人を持ち上げるのではなく、人をけなし陥れる陥部
  17. 指示の仕方が単刀直入すぎ、直情型で、潤いがない乾部
  18. 自分一人がバタバタ動き、チームで協力させきらない汗部
  19. もう無理はしたくない、今のままが良い完部
  20. 早く辞めたいといつも思っている棺部

こういう、分かりやすい「ダメ管理職」ではないのが、「隠れダメ管理職」です。どう違うのか?

一言で言えば、「経験則から、自分の価値観が固まって、自分が正しいと思っている」幹部です。だから、理論的だし、間違ってもいません。でも、柔軟な聞き方ができないし、優しい言い方でも、結構押し付けてくる。こういう上司を持つと、部下はかなり困ります。でも、上司自身は「間違っていない」と認識しているので、理解を得るのが難しい。こういう管理職は、外部からの評価も高いし、経営者の覚えも良いでしょう。だから、「管理職の問題より、部下の問題」がクローズアップされます。一般的なダメな管理職なら、経営者も「君が悪い」と管理職自身を問題にします。

でも「隠れダメ管理職」は、その問題の根深さを部下しか、知らない可能性があります。その部下は、誰にも相談できず、「隠れダメ管理職」の呪縛から逃れらず、潰れていきます。そんな部下が潰れると、「隠れダメ管理職」は言います。「あいつは、もともとダメだった」と。そして、周囲も「隠れダメ管理職」の言葉を信じます。難しいのは、「隠れダメ管理職」に注意したり、指導する人がいないと言う事です。本人に気づいて貰うしかありませんが、そういう機会はなかなか訪れません。

やはり、我々管理職は、どこまで自分を客観的に見れるかが大事だと思います。いろいろな可能性を否定しない「柔らか頭」を持ちたいですね。

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