中小企業経営コンサルタント業界の未来予測

今回のテーマは仰々しく書いてみました。 このブログを見ている方々にも、経営コンサルタント稼業 や会計事務所のコンサル部門、等いろいろあると思います。 また、これからこの業界を目指す人もいようかと。 これまで26年間、この業界にいて、コンサル100名規模の ファームでのボードの経験、独立してから経験をもとに 今後の経営コンサルタント業界のあり方のついて、私見を 述べたいと思います。 まず、経営コンサルタントが自立していくには、様々な要素が 必要です。

この仕事は、「私はコンサルタントです」と言って、 名刺を見せれば、文字通りコンサルだから、眉唾物の人も結構 多いのです。(そんな人に限って、自分を正当化する能弁さが ありますが・・・) ここから、紹介するのは、今後の景気変動やコンサル業への参入 があっても、何とか生き残れるコンサルタントの実像です。

以下に私見を書きます。

  1. コンサルタントに必要な売上(ほぼ100%粗利として計算)は、欲しい 。給与額面の2.5~3倍ないと、余裕のある事務所運営ができない。(個人事務所なら2倍でもOK)
  2. そのコンサルタントが本物かどうかは、長期経営顧問企業のレベルで判断される(零細企業で何年もコンサルしていると言われても、それはコンサルではなく、単なる相談相手かも知れない。そこそこの企業規模   の会社を複数社、5年以上、できれば10年くらいやっている実績があれば信用できる)
  3. 大手コンサルファームで、肩で風切ってやっているコンサルは、独立して自分の金看板でやってみて、10年やれるようなら本物。10年未満のコンサルまだまだ信用されない。
  4. コンサルタントは専門性と普遍性の両立でコンサルを行う。偏ればおかしくなる。専門性は業種や部門や機能など固有性。普遍性は業種や規模に関係なく必要な組織づくりや、戦略、方針、などのベーシックなコンサルである。
  5. コンサルがやたらと、サイドビジネスをすると単なるブローカーや、拝金主義の汚名を免れない。コンサルが通販で名前を変えていかがわしい商品を売るなどもっての外。コンサルは、枯れての本業の王道で勝負すべきである。
  6. コンサル事業の安定化の為に、得意な分野の顧客に偏らないこと。たとえば歯科専門コンサルや、○○専門コンサルは、業種の不沈があればそのまま打撃を受ける。また自分のエリアにそんなに見込み客がいないと、どうしても遠方や広域化して非効率で、あとからマイナス作用が増える。
  7. スポット契約、単発研修や教育、プロジェクト支援など、不安定極まりない仕事が中心だと、コンサルタントは身も心もずたずたになってくる。安定収入とは、毎月の顧問収入で、それは必要売上の70%以上ないと、いつか潰れる。
  8. コンサルも企業も同じだが、毎月の固定費が少なければ、事務所経営は安定する。格好つけたり、変な戦略のためにスタッフを増やさないこと。スタッフが多いからクライアントは発注するのではない。
  9. 自分のコンサルティング理論に自信があるなら、ぜひ出版すべき。いくらネット社会といっても、いまだに書籍は権威を持っている。その書籍を見込み客に贈呈することは相手が信頼を持ちやすい。
  10. これから、生き残るコンサルタントは、「取れる」「書ける」「話せる」の3拍子がある人。「取れる」とは、受注力や企画力があること。「書ける」はレポート、論文、書籍相手に分かりやすい「見える化」資料が作成できること。「話せる」は講演力、スピーチ力である。

私もできれば、75歳まで現役でコンサルを続けたいから、ニーズに応じて時代時代を見つつ、 普遍性を見失わずに、頑張っていきたいと思います。

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