人材採用ノウハウ

2025.9.23 転職者の人生を賭けるに値する内容の採用ページか?

転職者の人生を賭けるに値する内容の採用ページか.jpg

241225_ブログ用前置き.jpg

先日、ある人材採用関係のオンラインセミナーを受講しました。

そのセミナーでは、人材が集まる採用ページのノウハウというよりも、考え方について話されていました。

これが結構私の中で参考になったのでシェアしたいと思います。

その中で強調されていたのが、「転職者は人生を賭けて、次の職場を探しているのに、薄い内容の情報や思想が伝わらない採用ページし中小企業に面接に行きたいと思うか?」という事でした。

確かにそうです。

ちょっと、私が行っている「採用サイトコンテンツコンサルティング」にも大きく参考になりました。

1, 転職者はもう仕事選びに失敗したくない

一部の職場を転々とするヒトを除いて、多くの転職者(第2新卒含む)は「仕事選びに失敗したくない」と思っています。

●新卒で入社した会社が合わないと感じているヒト

●20代で2社目、3社目の転職をしているヒト

●子供が生まれ、家を買い、収入をもっと増やしたく転職したいヒト

●今の会社では未来が見えないと感じたヒト

●会社は嫌いではないが、人間関係問題で転職したいヒト

いろいろな理由で転職をするのです。

そして、「この会社だダメだったら、次ぎを探せばいいや」と安易に考えている一部のヒト以外は、「もう転職したくない」「安心して転職先で働きたい」と思っています。

そのように、真剣に人生を考えている転職者は企業の採用ページやブログ、SNSをくまなく見ます。

実際の採用ページには、そういう転職者の覚悟に答える内容になっているでしょうか?

 

2,人生を賭けるに値しない採用ページの特徴

多くの中小企業や事業所の採用ページを見ると、「この会社には転職者は人生を賭けないよな」と思うものが圧倒的に多い。

だから、しっかり作りこんだ採用ページには面接希望が増えるのです。

しかし、実際にはこんな採用ページが多いのも事実。

⑴ 採用ページがハローワーク求人票の焼き直し(真や社員インタビューがなく、求職者に職場の雰囲気が伝わらない。)

⑵企業理念やビジョンが書かれていない(自社の存在価値や方向性が示されていない。応募者にとって「どんな会社に属するのか」が不明瞭)

⑶福利厚生が最低限(法定内)だけ(住宅手当や研修制度などの付加価値がなく、同業他社との差別化ができていない)

⑷社員の声やキャリア事例が一切ない(社員紹介もなく、キャリアパス(例:入社3年でリーダー、5年でマネージャー)が見えない。転職希望者に「将来像」を描かせられない)

⑸採用広報が更新されていない(「履歴書は郵送ください。結果は2週間後に郵送」と記載。転職サイトやIndeed経由と比べ、応募障壁が高すぎて若手人材を取りこぼす)

⑹給与レンジやキャリアアップ条件が曖昧(「給与:当社規定による」「昇給:実績に応じて」と記載するだけ。求職者が具体的な将来像を描けず、他社に流れる)

こういう採用ページを見て、その会社の実態も本質も知らない転職者が応募するだろうか?

こんな内容では、「この会社に人生を預けてみるべきか、一度会ってみよう」とは思わないはずです。

 

 

3,社長の本気を示す採用ページの内容とは

今では、人材採用コンサルタントや求人に強い業者におカネを払い、求人票や採用ページをしっかり作りこむ事業所の増えてきました。

しかしまだまだ、そこにおカネをかけられる中小零細企業は一部です。

多くの中小零細企業の採用ページやハローワークページは無機質な条件提示になっているのです。

では、「この会社の社長は本気で、新しい人材を仲間として受け入れ、未来を目指そうとしている」、そんな採用ページとはどういうものか?

ここは技術論やノウハウ論ではなく、ミスマッチを防ぎ、この会社の本音や本気を示す内容とはどういうものかを考えましょう。

自分がもし転職者ならどういう会社の採用ページなら信頼感が持てるかを整理します。

⑴社長の経営姿勢や人材に関する姿勢

これは経営理念だけの美辞麗句ではなく、企業経営の本質を自分の言葉で語ります。また人材に関する考え方も具体的に明記します。社長の過去の経験、生まれ育ち、価値観も転職者は見ています。

⑵社員の未来像が分かるキャリアパスや年収未来像

何をどう頑張れば、将来どういう仕事や役職になり、どれくらいの年収があるのか、のある程度のガイドラインを出します。既存社員の状況を考慮するが、新制度として年俸制契約で入社するなら、既存社員に関係なくプランを出します。

⑶仕事の本当の魅力

単なる職務内容ではありません。この仕事の本当の魅力や苦しさと素晴らしさ、どんなエキスパートになれるのかを具体的に書きます。先輩社員の取り組みを物語調に書くとイメージしやすくなります。

⑷社員の声

ここは一番力を入れたいところ。社員の本音を詳しく、いい事ばかりではなく、良くない事も書き、それでも前向きに取り組む会社の実態をストーリテリングで書きます。

⑸良い点だけでなく、改善点も公開

どの採用ページもいい事ばかり書いています。しかし実態との乖離がること位、まともな転職者は知っています。そこで課題も具体的に書き、その課題を中期で取り組む計画も掲載します。課題の真摯に取り組む企業姿勢は好感度が上がります。

 

このようにあなたの会社の採用ページや採用支援をするコンサルタントは「転職者が人生を賭けうるに値する採用ページの内容か」を意識しながら、丁寧に作りこむ事が大事です。

決して、業者に丸投げすれば何とかなるという手合いのものではありませんよね。

 

こちらのページもいかがですか?