専門外の知識・ノウハウの幅を拡げる日常活動

私たち経営コンサルタントには、時としていろいろなノウハウ知識・スキルが求められますね。しかし、「それは私の専門分野ではありませんから、分かりません」という事もできます。ただそういう対応をいつも取っていれば、「経営顧問」の依頼は来ないでしょうけど。

実は私たち経営コンサルタントは、もともと知っている知識・ノウハウ・スキルだけでなく、クライアントのニーズに応える中で経験したり学習して徐々に積みあげていったノウハウ知識が多いのです。だから、クライアントの質問にはその場では答えられないにしても、必ず対応する習慣を持つ事は重要なスキルと言えます。そこで、コンサルタントの知識・ノウハウ・スキルを増やす為に「コンサルティング現場」でどういう行動をすべきか整理してみました。

1、専門外のノウハウをクライアントが持っているなら資料だけでも保存する

自分の資料やノウハウではなく、先方が蓄積したノウハウや集めた資料も可能な限り、コピーを貰ってください。コピーでもスマホ写真でも構いません。これは決してノウハウを「無料で頂く」という事ではありません。そのPDFデータがいずれ、経営会議の場で使ったり、即出したりするケースが結構あるからです。PCにデータ保存しておけば、いつ何時「昨年、あのマニュアルがあったけど・・」と言われてもその場で出せる訳です。

2、経営会議議論された門外漢の課題への対応

通常、クライアントの込み入った現場の話になると、経営顧問としてのコンサルタントの関連分野から外れる事が多くなります。恐らくクライアントも「先生はこの分野は分からないから・・」と思っているから、気にもかけないでしょう。そこで、確かに知らない分野でも「それってどういう事ですか?」を首を突っ込んでみましょう。

何も答えを提案する事ではありません。

「何故、そんな事が起こったんですか?」

「事前のどんな準備をしていたんですか?」

「もう対応策を決めたんですか?」

「それって、再発防止になりますか?」

と、一般的でも良いので、そういう質問をする資格が我々にはあります。すると、先方も答えてくれます。そして、経営者から「今、先生が言われたように、その原因追及が甘いのではないか?」などのコメントを貰う事が結構あります。これは、コンサルタントに現場の細かい知識はなくても、原因追及や課題解決の仕組みについて議論を誘導する事で、先方に気づきに機会を与えるという効果を持つのです。

3、仲間、知り合いから積極的にノウハウを交換しよう

私の場合、コンサルタント仲間やネットワークを通じて、「誰か、こんな課題解決のアウトプットデータないかい?」とメールやSNSで質問します。すると何人かから、「こんなんで参考になるかな?」と添付データが来る事があります。これは、日ごろから「自分が作成したノウハウデータ」を仲間に、無料で紹介しているから、こちらがお願いしたい時に帰ってくるのです。コンサルタントの中には、「このノウハウは自分だけのものだ」と後生大事にしている方もいます。そんな事をしても、時間の経過とともにそんなノウハウや資料は陳腐化します。

また「無料で出すから、無料でもらえる関係づくり」がコンサルタント仲間とできませんよね。ただ、仲間のコンサルタントもそのアウトプットデータをどのように使うかは分かりませんから、固有名詞はしっかり削除して渡す事が大事です。ただ、クライアントから貰った極秘系のノウハウデータは、倫理的にも信用的にも渡してはいけないですね。

4、本や雑誌、ネットからの情報収集

今はタブレットやスマホがすぐ近くにあるので、本や雑誌、ネットからの情報があれば、即(写真やPDFで)保存し加工できる状態にすべきです。ただ、そういうデータ自体にはあまり付加価値はありません。ネットから得た情報に付加価値がつくのは、それを加工し「具体的な事例」として仕上げた時です。例えば、本やネットからフレームやフォームは直ぐ手に入りますが、それの実物の記入例はなかなかありません。クライアントの参考になるのは「実物の記入例」です。

良いフレームが入手できたら、クライアントの会議や研修で使い、実際に記入例を一緒に作りましょう。それが付加価値になります。

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