私の過去の出版の反省

これまで17年間で、9冊のビジネス書を出版しました。 しかし、印税まで言ったのは4冊だけです。 本を出すと言う事は、コンサルタントに取って重 要なランディング戦略です。 できれば、それもターゲットとノウハウを絞った方 が、マーケティング的に上手くいきます。

 私の初期の出版戦略は、明確な意思と戦略がなかった事を反省しています。 最初に出した本は「新幹部の条件」と言うタイトル。 これは以前在籍していたコンサルティングファー ム時代でした。 立場が若手の取締役と言う位置づけで、管理職向けに書きました。正直、あまり売れなかったですね。 これと言って販促もしなかったし、前の会社での社長以上に目立つ事はご法度でしたから。

 2冊目は「人件費の構造改革」と言う本を2000年に出しました。 ちょうど独立して1年目です。これは当時、バブル崩壊後の処理で多くの企業がリストラを実行する中、私もリストラ指導がかなりあり、その現場報告と言う形式でした。しかし、これも 2版止まりでしたね。

 3冊目は「減収創益経営」と言うタイトルの本です。これは、売上が減少しても利益を出す為の、原価、販管費戦略を具体的に書いたもので、実際にコン サルティングしている事例をご紹介しました。 これはタイトルも良かったのか、重版され、印税も頂きました。3版されたと思います。

 4冊目は「医療法人社会福祉法人の経営改革マ ニュアル」です。 初めて、マニュアル本をそれも、病院や介護施設 に絞ったノウハウ本でした。 価格の4000円台と高く、専門書と言う位置づけで、これもあまり売れませんでした。 ただ、この本をきっかけに、医療介護分野の仕事が増えたので、そう考えると印税はなくても、効果があったと言う事ですね。

 5~7冊目まで、「SWOT分析シリーズ3部作」が始まります。 「中小企業のSWOT分析」 「SWOT分析による経営改善計画書作成マニュアル」 「SWOT分析コーチングメソッド」 です、このシリーズがお陰様で2万部を突破し、もう出版されて3年経っているのに、いまだに大手書店の平台に並んでいるのです。ここは自分のブランディングが成功した出版でした。 これはそこそこ印税が発生しました。

 8冊目が「介護事業経営コンサルティングマニュアル」です。 これもタイトル通りの専門書で、一般受けするものではありません。だから販売部数は少なかったですね。 ただ、この本は自分が行ってきた介護経営ノウハウを体系的にまとめたかったと言う事がメインに考えました。 だから、これが分かる人と付き合えればいいと言う発想でした。

 そして9冊目今年2015年10月に出版した 「性格の優しい管理職・年上の部下に悩む管理職の為のリーダーシップが変る9週間プログラム」です。 これは共著者と相談して、中小企業と介護施設の管理職向けに書いたリーダーシップ本です。 これは、まだまだこれからですが、競合が激しいジャンルですから、そうそう売れないかも知れません。 では、なぜ、売れないような本を敢えて出すのでしょうか? 出版にはいろいろな契約パターンがありますが、私の場合自費ではなく、一部買い取はあるモノの、全て大手書店に並ぶ契約です。 すると、アマゾンや楽天でも検索すれば、名前も書籍名も出てきます。 講演会では、本の販売もします。 また、知り合いの経営者には、毎回贈呈しています。 そうする事が、認知度向上に役立つ事は必定。 だから、コンサルタントは本を出すべきなんです。 それは、自分がこの業界で生きてきた軌跡でもあります。 多少の費用も直ぐ元を取ります。 またこれは「あなたが他のコンサルタントと何が違うんですか?」との質問に対する答えにもなります。 と言う事は、戦略的に出版を考えるべきですね。 むやみやたらに出さない事が必要です。 戦略なき出版は、単純なコスト倒れになりますから。

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