スタッフを雇いたければ、売上より、固定収入が大事

今回は「コンサルタント事務所」としてどのタイミングで、どんな基準でスタッフを雇うべきかについて書きます。コンサルタントとして起業した場合、当初は経費を掛けられないので、何でも1人でこなします。一人社長で、一人コンサルタントで、現場業務、企画作成などのコンサルティング業務以外に、請求書作成、通帳記帳、経理記帳、届け出、支払い業務、名刺管理等々 とにかく一人社長は大変な間接業務に追われます。

「間接業務を誰かに任せて、もっとコンサルティングに関わる時間を増やしたい」 と思うのは当然です。だとすれば選択肢は3つ。

A) 誰かを採用する

B) 家族に手伝わせる

C) アウトソーシングで対応

先ずBは家族に手伝ってもらうのがコストも掛からず、一番良さそうです。しかし、私もそうですが敢えて最初からそうしていません。それは、 身内はビジネスとしての厳しさを持ち込む事が難しい。ましてや奥さんを使うとなると、能力があればいいですが、そうでない場合、ストレスの元になります。(仕事場に夫婦関係は持ち込まない)

Cは、最近増えている「アウトソーシング」です。経理業務、秘書代行、何でも委託し、委託費を払うパターンです。しかしこれも経費は掛かります。

ではA、すなわちスタッフを採用する場合はどうか?パートであれ、正社員であれ、人件費コストとマネージメントが発生します。

先ず人件費ですが、社保に入れるなら、だいたい給与の1.5倍の人件費は見ないといけません。20万円の給与でも月間30万円位はかかり、年間360万円(賞与を入れたら420万円位)は覚悟しましょう。もっと言うなら、常識的には「年間400万円位他人に払う余裕がないなら、採用はしない方が良い」という事になります。そう、常識的にはそうです。

売上が上がったらスタッフを採用するのか、 それとも売上を上げる為にスタッフを採用するのか、 の判断が必要です。

私の起業時は、先のスタッフを採用しました。 自分の給与はほどほどにして、とにかくコンサルティング業務に集中し、生産性を上げるようにしました。もし、経費が難しいからスタッフを入れず、何でも自分で行っていたら、いろいろな仕掛けや商品づくりはできなかったですね。「スタッフ採用」は早い段階で、必要経費に入れて、それ以上を稼ぐ思想にした方が賢明なように思います。それは、発想が根本から違うからです。

自分だけでやっているから、月間50万円稼げれば良いと思えば、それなりの発想と行動になります。しかし、「月間100万円のコストが掛かっているから、何としても120万円の売上が必要」と思えば、それに沿った考えになります。

私もそうですが、私が知っている年収1000万円以上のコンサルタントは、皆この発想です。スタッフを雇えないコンサルタント事務所は、「売上が安定していないから」と言う理由を言います。プロジェクトものや単発研修が中心だとそうなります。だから、このメルマガでも何回も提案しているように「長期継続契約」を増やす事を起業当初から意識してほしいのです。

こちらのページもいかがですか?

無料電子書籍ダウンロード

「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。

コンサルティング現場実例ノウハウ

「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。