2025.7.12 質問が苦手な監査担当者を救う生成AI
会計事務所の経営支援スキルアップのコンサルティングを毎月4事務所で実施しています。
その中で、経営支援や経営助言を行う際に、若手の監査担当者にはいろいろなマインドブロックがあるのですが、先日ある会計事務所の幹部の言葉が印象的でした。それは
「経営支援業務、MAS業務の前に、若手や中堅の監査担当者は、社長にどんな質問をしていけば分からない事が多いのです。それを突破しない限り、経営支援なんてできないと痛感しています。」と。
提案とかソリューションとかの前に「質問ができる監査担当者」の育成が先だという事でした。
彼らは月次決算が終わって試算表を出した後、
「何をどうヒアリングすれば良いのか」
「何を聴きだせば良いのか」
が分からず、世間話や表面的な結果の確認だけに終始している訳です。
1,月次試算表の結果から、経営者の問題意識の箇所
毎月の試算表から経営者が気にしている箇所はその経営者の問題意識によって異なります。
●売上の昨対や前月比、累計を気にする社長
●原価の科目や粗利率の改善状況を気にする社長
●営業利益、経常利益の累計を気にする社長
●在庫回転や仕掛を気にする社長
●人件費と粗利との整合性を気にする社長
●業績よりも資金繰りを気にする社長
●予算対比、昨年対比の異常値を気にする社長
その顧問先の社長が何を気にしているかで、月次試算表結果の報告の仕方や質問の仕方も変わってきます。
ココを無視してどの社長にも十把一絡げで同じような対応をするから、社長がその監査担当者と深い話をしてくれない訳です。
2,表面的な経営分析から内容の追求質問
仮に経営者が気にする事項が分かったとして、それに対して
「○○が前年比〇%減少しています」
「○○が売上が増えていないのに、〇%上昇して利益を圧迫しています」
と監査担当者が問題点を指摘します。それだけでもありがたいと思う社長はいます。
しかし、問題はここからどう「深堀質問」を行うかです。
一般的な経営分析、業績分析結果だけを伝えても、そこから話を拡げられる社長と、監査担当者から誘導しないと話をしてくれない社長がいます。
ここで多くの若手監査担当者が困るのです。
何をどう質問して、どういう面談結果を出せばいいのか?
しかも毎月似たような業績分析結果になると、同じ話ばかりだと思われたくないと思い、そこでもマインドブロックが働きます。
この「監査後面談」がしっかりできるかどうかで、監査担当者の付加価値が決まってきます。
3,生成AIが「質問すべきこと」を教えてくれる
もし、「何をどう聞けばいいか分からない」時に、生成AIが質問を導いてくれたらどうでしょう?
月次試算表を見ながら、生成AIから出てくる質問に一緒に答えるだけで、必要な課題と具体策を提供出来たら・・・
生成AIはそういう使い方をすると監査後面談が楽しくなります。
弊社がプロダクトした「経営ナビAI」の中の「月次試算表分析AI」は、
●売上・利益の傾向と要因分析。
●費用構造の異常値チェック
●資金繰りの安全性
●特定指標のKPI設定提案経営改善の打ち手提案(具体施策
の5つの分析と今月以降取り組むべき「打ち手」の具体策と行動計画まで素案を出してくれます。
そして、さらに詳細な情報が欲しい場合は、もっと追加質問を入れていけばいい。
下記はあるとんかつ店の月次試算表で生成AI(経営ナビAI)からの質問に、社長と監査担当者が一緒に答えていった結果、生成されたアドバイスです。
このように生成AIに内臓されたプロンプトから出される質問に答えるだけで、その顧問先の実情に合った具体策を提案してくれます。
この「経営ナビAI」は、「プロンプト不要」です。と言う事は「質問が苦手な職員でも提案できるツール」と言えるのです。。
現在「今さら聞けない生成AIの使い方、経営ナビAI無料オンライン説明会」を開催中。
ここで「経営ナビAI」の使い方や事例も解説しています。
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