MAS監査で職員もブランディング化 ある会計事務所の取り組み

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。

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この2024年の上半期は、私にとっても初めての経験になります。

それは3冊の本がほぼ同時に出版されるからです。

1冊目は3月に「本格的経営伴走支援 KPI監査の実務と事例」が出版されます。

この著書は、バランススコアカードの研究者である日大の藤野教授をはじめ、青森の㈱若山経営の若山先生他の税理士、コンサルタントとの共著です。
この著書から「KPI監査」の本格的な展開が始まります。

また同じく2冊目は、3月26日に2023年度RE嶋田塾マスターコースメンバーとの共著である「クロスSWOT分析を活用した根拠ある経営計画書事例集2」が出版され、その出版記念セミナーが同日東京神田での会場とZoomで行われます。

そして4月には、大阪のMGS税理士法人とのコラボで、私の4つのノウハウを実践した税理士、監査担当者のケーススタディが出版されます。

私は1年間、ノウハウ指導と公開コンサルティングをし、本書では監修として参加しています。

この3冊目の大阪のMGS税理士法人の出版を面白い取り組みとして紹介しようと思います。

1、事務所のMAS監査ノウハウをマニュアル化

もともとこの税理士法人は、所長をはじめMAS監査の取り組みを積極的に行っていました。

所長である松本代表税理士は、2020年にマスターコースに入会され「SWOT分析を活用した根拠ある経営計画書事例集1」の共著者でもあります。

会計事務所の今後の在り方を考える時、MAS監査のレベルアップをミッションにされているので、MAS監査ノウハウの体系化、マニュアル化は必然的な行動でした。

そこで私から4つのノウハウをMGS税理士法人で学習してもらい、更にその指導事例を精鋭4名が実際の顧問先で行い、そのドキュメントが出版されます。

第一のノウハウはやはり「クロスSWOT分析」でした。

SWOT分析の進め方マニュアルも私の著書を参考に、担当者である松本代表が会計事務所の担当レベルに落とし込んだマニュアルを作成しました。

あるうどんチェーン店のSWOT分析を松本代表自ら行い、そのSWOT分析で生まれた積極戦略は既に実施段階にあり成果を出しています。

 

第2のノウハウは「根拠ある経営計画書」です。

「根拠ある経営計画書」ではS、WOT分析を使わずともできるノウハウを、会計事務所が取り組みやすいよう担当者がカスタマイズしたノウハウです。

これは店舗設計施工の顧問先に対して、中期経営戦略から前期の反省、具体策連動の中期収支計画、アクションプランまで詳細な事例が掛かれています。

 

第3のノウハウは「KPI監査」

これも私の著書をベースに、担当職員がオリジナルのKPI監査ノウハウとしてカスタマイズしました。

今回はボトルネックからのKSFやKPIを設定し、そのモニタリングを行います。

ある鉄工加工の顧問先で実際に指導した事例を掲載します。

 

最後は「非財産相続承継の見える化です。

この担当は、既に2022年の弊社のマスターコースで「事業承継見える化事例集」を共著出版した職員税理士が担当。

2度目だったのでコツも分かり、スムーズにマニュアルと顧問先のリフォーム業のドキュメントが書かれました。

この「SWOT分析」「根拠ある経営計画書」「KPI監査」「非財産相続承継の見える化」の4つのノウハウを、このMGS税理士法人の標準的MAS監査として、顧問先に展開していくことを目指している訳です。

 

2,事務所の精鋭4名がリアル事例の著者に

2020年に松本代表が弊社のマスターコースに参加し、「SWOT分析を活用した根拠ある経営計画書事例集」を共著出版しました。

職員税理士である金川氏が2022年度マスターコースに参加し、2023年4月に「事業承継「見える化」事例集1」を共著出版されました。

松本代表の思いとしては、力のある職員にも著者としてブランディングさせたいという思いがあります。

それは実際の顧問先に価値あるMAS監査を提供できるし、職員個人のやる気やスキルアップ、そして「本を出した」という自己肯定感にもつながるからです。

一般の会計事務所では、所長が出版する事はあっても職員にまでブランディングをする事は珍しいでしょう。

職員が目立つことを快しとしない税理士も結構見てきました。

しかし、結局職員のブランド価値を上げる事は、事務所にとっても大きなプラスになる事を松本所長は知っているのです。

また、彼らに続く次の精鋭も「将来自分も本が出せるんだ」と思えればモチベーションも上がり、職員採用にも有利になります。

こういう複合的な効果を考えての出版です。

 

3,1年間の訓練で行ったこと

では実際にこの精鋭4名に対して、弊社がどういう支援をしたか?

精鋭とは言っても、いきなり4つのコンサルティングができる訳ではありません。

講義研修を少ししたら、後は実践の場を経験してもらう事です。

そこで毎月の研修では、実際の顧問先経営者や幹部に、この事務所の会議室に来てもらい、私の公開コンサルティングを見て頂きました。

しかし全部を私がしたわけではありません。あくまでも私は導入部分を行い、その後は各担当が行うというパターンです。

無論その中でも、2回3回と該当顧問先経営者に私の研修時に事務所に来てもらい、担当職員が困っている箇所をサポートをしました。

大事な事は理論を教える事はもちろん、実際の「実践現場の肌感覚」を経験してもらう事です。

そしてどんなヒアリングや再質問を深掘りし、どう文字に落とし込んでいるか、このリアリズムを体感してもらう事です。

毎回、公開コンサルティングが終わると感想をもらいながら、各担当がNextに向けての課題を整理します。

精鋭というくらいですから、彼らは日常担当もしっかり持っているのです。

その中で毎月終日研修で時間を取られ、MAS監査ノウハウや実践事例を積み上げて、そして一人40ページ以上の執筆をしています。

当然、半端な気持ちではできません。よくやってくれたと思います。

一人は税理士試験とかぶったり、論文提出とかぶったりと時間的にも厳しい中でやってくれました。

 

このMGS税理士法人の取り組みは、優秀な職員育成の機会づくりと、また能力のある職員採用に苦しんでいる会計事務所の一つのカタチです。

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2024年度RE嶋田塾マスターコース上級KPI監査士コースの募集をしています。(2月末まで募集終了。後3名の枠のみ)

会計事務所の所長ではなくても、NO2や税理士資格はないがMAS業務で育てたい監査担当に「モチベーションアップとブランディング」を求めるなら、1年間の訓練の後の共著出版をお勧めします。

所長だけでなく、職員が本を出すという事は「能力とやる気ある職員採用」にも大きく貢献するでしょう。

詳しくはこちらから

https://re-keiei.com/blog/consultant-office/1946-2024-re-kpi-ver.html

ご希望の方は随時zoom面談をしています。

下記メールからお問い合わせ下さい。

 

 

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