シンプルBSC(バランススコアカード)のススメ

SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

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10月4日㈫14:00~16:30(株)実務経営サービスさん主催

戦略的MAS経営支援―「シンプルBSC」で計画を実行する【シンプルBSC導入】zoomセミナー

が開催されました。

講師は私と、日本大学経済学部教授で「BSC(バランススコアカード)」の研究をされている藤野先生です。

 

では「シンプルBSC(バランススコアカード)」とはどういうものか?

また、それがMAS業務をどう変えるのでしょうか?

1、今までのMASの問題点

これまでのMAS業務が根付かない理由にはいくつかの要素がありました。

●商材づくり、固有具体策への深堀が弱い

●経営者にアイデアがないと、指導する側の意見を押し付ける傾向がある

●売上・利益の結果チェック中心で対策議論も総花的

●チェック時には毎回同じように外部環境の悪さ、人手不足など「できない理由」から話が前進しない

●予実チェックと「何も具体策が決まらない」面談や会議が続き、経営者から中止を言われる

●監査担当者も予実チェック後の支援パターンが分からず我流の為、自分の手法に自信がない

●結果、有料での契約を言いづらくまた有料契約が続かない

これらの課題を放置して「MAS業務をやれ」と発破をかけても監査担当者は動かないのです。

 ここに、何らかの型決めされたツールやメソッドがないと、なかなか進まないのが実態です。

 

2、シンプルBSCから出たKPI監査へ

私自身もBSC(バランススコアカード)は有益な手法だが、中小企業へ導入するにはハードルが高いと思っていました。

もっと簡単になり、あの一連の流れで経営戦略立案やモニタリングができれば、それに越したことはないと。

青森の若山経営の若山社長と日大の藤野教授が以前から、BSC(バランススコアカード)をWebシステムとして提供する「戦略ナビ」というサービスを提供していて、オペレーション上の課題はその仕組みを使えば何とか解決できそうです。

問題は、フルスペックのBSCは時間も掛かるし面倒くさい事でした。

そこで、この仲間に私も加わり、「シンプルBSC(バランススコアカード」という概念を協議していきました。

簡単に言うと、「4つの視点」も2つ(顧客視点と業務プロセス視点)だけに絞り、戦略マップやKSFを立案する為のメソッドとして「クロスSWOT分析」をより深くすることにしました。

またKPIもクロスSWOT分析の「積極戦略」から出たKSFだけに絞ったり、行動プロセスのロードマップをしっかり書き上げる、など従来のBSCに変化をつけたのが「シンプルBSC」です。

「ある個所は簡素に」

「ある個所はより深く」

「ある個所は徹底したモニタリング」

へと「飽きられないMAS業務」につなげられるのがこの「シンプルBSC」になったわけです。

 

3、シンプルBSC(バランススコアカード)の理論図

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これが私たちが考えた「シンプルBSC」の基本概念です。

●現状把握とは「PLを変動損益に変え、BSとCFから実態を把握」すること。

●到達目標・経営計画は、ありたい姿・最低ここまでの売上利益が欲しい数字。

●必要差額売上・利益把握は、現状とありたい売上利益の差額の実額を把握すること。

●そして、その為に商材対策中心に「クロスSWOT分析」を実施。

●積極戦略の枠には、「顧客視点」「業務プロセス視点」に直結した具体策をKSF(重要成功要因)として書き込む。

●そのKSFから行動プロセスを数値化したKPIを設定。

●そのKPIを実現する為の行動要素や行動段取りを決める。

●後は、「KPI監査」としてその行動状況とKPIの進捗状況をモニタリングしていく。

理論はこんな感じです。

すべてフォーマット化し、最終的にはそれをWeb上で管理できるソフトも提供予定です(若山経営の戦略ナビ)

 

 

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