赤字を黒字に変えるコンサルタントポイント20か条

赤字経営を黒字化するには、相当の覚悟努力が求められます。

これまで当社が経営改善計画作成や「黒字化コンサルティング」をする時、どういう姿勢や方向性で「黒字化」を実現したか、20か条に整理しました。

普遍の原則ですが、この20か条を無視して、「赤字経営の脱出」「黒字化」は難しいと考えます。 単に経費カットやコスト削減だけで、「黒字化」の持続は難しいのが実態で、経営者には「コスト削減」「切り詰めた後」の方向性が大事になります。

 赤字を黒字に変えるコンサルティングポイント20か条

  1. 低価格競争にあった徹底したコストダウンを「トップダウン」で実施する(仕入先・外注先の値下げ交渉、新規仕入先・外注先開拓)
  2. 値下げで競争する商材と利益確保する商材を分けて管理し、利益確保の商材と売り方を決める
  3. 社員やパートからの協力を得る為に「傾聴型の会話」を心がけ、「考えさせるマネジメント」をする(一方通行、独断ワンマンからの脱却)
  4. 顧客の新規開拓の戦略、方法をトップ自ら、営業部門と協議しながら立案し、戦略的な顧客開拓を実践する
  5. 経営計画作成時、業績悪化商材や業績不振顧客の売上を昨年対比マイナスで読み、損益分岐点以上の売上対策は、新商材、新規客からの受注とそれ以上の経費削減計画をする
  6. 必要売上と昨年実績の差額対策は、「根拠ある具体策」を皆で確定し、実施状況が一目で分かるような「見える化」する
  7. 業績の足を引っ張っている商材や、今後とも業績回復が見込めない顧客について、思い切った判断で、「見切り千両」の経営を実施する(但し、仁義を欠かず、個人的にできる範囲の協力はする)
  8. 賞与カットや給与ダウンを余儀なくされる場合、トップ自ら個別に説明を行い、理解と求める(良くなる道筋を立てて、納得してもらう)
  9. 商品の特徴や「トンガリ」ポイントづくりにトップ自ら、集中して開発開拓にあたる(USPを明確にした商品構成、Web戦略、マーケティング戦略を実施)
  10. 自社が勝負をかける分野を決めて、重点的に投資や人材配置をする(分散配置をせず、重点突破型の配置。非コアビジネスからの撤退縮小を勇断する)
  11. コストカットは、大きな経費カットに集中管理し、小さな効果しか出ないものは、『しつけ』の「意味では口やかましいが、管理はほどほどにする(社員のモチベーション低下までさせない)
  12. 大変革の状況なのに仕事の仕方を変えない役員や上層部には厳しい処置を行い、上層部からけじめをつけさせる
  13. 現場での問題や顧客先での問題の解決策は、『理論的な対策』や『再発防止の確約』が出るまで徹底して、理論的な検証する(温情や表面的な対策でお茶を濁さない)
  14. 目先の経費圧縮だけに右往左往せず、中期的な未来を見た経費配分や人材投資をする(中期立て直し計画を決めてから経費見直しを行う)
  15. トップ自ら3現主義(現地・現場・現品)で問題を把握し、風評、幹部や社員の報告だけで物事を判断しない
  16. 人情が災いして、情実で社員や顧客を判断したり、決断が遅れたりまた理不尽な判断に陥らないよう、合理的な判断をつける習慣を持つ(または客観的なアドバイザーを付ける)
  17. 「失敗した結果より、そのプロセスでの基本動作の欠如」には厳しく社員を叱り、社風が緩くなっているのを警戒する
  18. 常に「自社の具体的な強み」と「外部環境の可能性」を見据えて、新たな戦略や具体策を捻出する(旧態依然の対策に頼らない姿勢がある)
  19. 自分に都合の良い理論展開ではなく、自分の意見に反する意見を広く求め、リアリティな決断の材料にする(反対意見に耳を貸し、むしろ有難がる姿勢がある)
  20. 今後も景気の回復はないと見て、他力要因や政府を当てにしない経営対策を自前で捻出する

 

 

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