②SWOT分析検討会のファシリテーター機能

 SWOTクロス分析の検討は、ファシリテーター、コーチ、推進者のあり方次第でいかようにも変ってきます。ダメな司会者、推進者がすれば、恐らく「ダメなSWOTクロス分析」になってしまいます。RE-経営では、適切なファシリテーター、コーチング技術を駆使し、SWOTクロス分析参加者から、「顕在的な意見」「潜在的な意見」が出るように検討会を推進します。もし、社内でSWOTクロス分析検討会を行うなら、下記の20ポイントを意識すれば、議論が円滑に、しかも有意義な意見がでると考えます。


SWOT分析検討会のファシリテーター・コーチの20の実務

  1. 「機会」「強み」も情報を聞き出す質問だけでなく、「何故そう思うか」の具体的意見を考えさせる質問を意識する
  2. チャンス・機会の答えが出ない場合、「仮に○○すれば…」で検討するよう指示する
  3.  「○○ができるなら、この□□はチャンスになる」などの「タラレバ」をヒントに使う
  4. アドバイスはしない。自分の見解をお仕着せしない。相手に考えをもっと具体的に言わせるように聞き出す
  5. 相手から何らかの答えがあったら、入力をする(表現の是非は相手に聞きながら入力)
  6. 「機会」は可能性だから、少しでも前向きな可能性を聞いて入力する
  7. 可能性を聞いたら、「それが実現できるには、どういう事前対策や条件が必要か」を更に聞く
  8. 参加者が答えた内容に連動した質問をドンドン進める。ぶつ切り質問にすると深堀できない
  9. 1つの可能性が出たら、そこにフォーカスして他の人にも意見を求める。フォーカスしたら質問を変えない
  10. 時に、プロジェクターのスクリーンを見せながら「こういう表現で良いですか」と確認を取る
  11. 参加者の言葉はすべてヒントや可能性と捉え、今質問できないなら、メモを残して後から聞く
  12. 異業種の「例えば、〇〇のような事は考えられるか・・」を使い、少しでも可能なら入力する
  13. 「他に機会はないか」「他に強みはないか」と抽象的な質問ばかり繰り返さない。絞った形で意見を聞き出す。
  14. 固有表現の具体策を求めるなら、質問も固有で行う(固有とは具体的な名称)
  15. 参加者の表現が的を得ていない場合、「こういう表現でいいですか」と入力した言葉を見せながら確認を取る
  16. 参加者は業界事情に詳しいので、「こんな事は強みでも、機会でもない」と勝手に決めつけているものだ
  17. 良い意見を言う若手がいても、権力のある人の強い言葉に口ごもるので、意見を述べる場をしっかり作ってあげる
  18. コーディネーターは単なる司会ではない。
  19. コーディネーターは意見の絞り込みや新たな視点での質問などで結果、物事を具体化させる業務と心得る
  20. 1か月後でも見て分かる表現にする。その時の思いだけの表現は後から、何のことか分からなくなる

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