SWOT分析スキルはロープレ経験に比例する

「SWOT分析スキル検定」を初めて、100数十人の受講者と触れ合っています。実際に「SWOT分析」をコンサルティングや指導現場で使っている人もいますが、参加者の多くは「知識はあっても未経験」方々です。受講者に「何が難しいですか?」と聞くと、異口同音「どう聞きだせばいいか、分からない」「ついつい自分の意見を指導してしまう」「議論にならない」  等々と言われます。

そこで、「どうすれば、SWOT分析スキルアップができると思いますか?」と聞くと、「場数ですね」と。その場数を経験する為にも、最初の一歩が必要です。それが「ロールプレイング」です。

1、ロールプレイングの基本は「見える化」から

ロープレは「社長役」「コンサルタント役」「オブザーバー」に分かれます。社長役は実際のお付き合いがある経営者の立場になって、コンサルタント役の質問に答えていくパターンです。オブザーバーはロープレ後の振り返りで「あれはこうすべきだった」とか「あの質問はよかった」などと第3者としてアドバイスをする立場です。

SWOT分析のロープレは、「機会」「強み」を聞きだし、その後その掛け合わせの「積極戦略」を導きだします。ここで、多くの方が誤解していることがあります。それは実践現場でもそうですが、「議論の空中戦」に終始していることです。何を書き、どう表現しているかを「社長役」に見せずに、「コンサルタント役」が勝手にメモしても、議論の深みができません。

そこで、私たちがロープレ研修で行っているのは、「モニターやプロジェクターを用意し、SWOT分析シート(Excel)にヒアリングしながら、相手(社長役)に見せなが、文字を入力する」パターンです。そうしないと、「社長役」は「今、なにを聞かれ、なにをじっくり検討すべきか」分からず、議論があっちこっちに飛び火して収拾がつかなくなります。

2、複数の相手とSWOT分析のロープレをする場合

これは会議形式や研修形式で行う「SWOT分析検討会」をイメージしてください。コンサルタント役がコーディネーターとして、ヒアリングや議事進行します。ここでも個人面談で行うSWOT分析同様、モニターやプロジェクターのPCをつないで、「文字を見せながら」検討を進めます。複数の相手(MAX10名まで)との会議形式でSWOT分析をする時のポイントは、たった1つです。

それは「ファシリテーション技術」を使うことです。すなわち、「合意形成型」ですすめることです。

そうしないと、意見を言わない、議論が盛り上がらない検討会になっては白けてしまうし、せっかく決定した戦略も温度差が出てくると、成果も出しにくくなります。

3、ファシリテーション技術を使ったSWOT分析検討会

ファシリテーション技術の基本は、全員参加で「自分も意思決定に参画した」という事実が大事です。私が行っている「ファシリテーション技術」は全ての議論で、

  1. 個人で書く
  2. ペア。3人で話し、統合意見を整理する
  3. 全体で発表し、まとめる

の順番を維持する事です。「機会」検討も、「強み」も「積極戦略」の検討時も同様です。コンサルタント役は全体発表での内容を聴きながら、PCに文字入力し、モニターやプロジェクターで見せながら進める訳です。

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