2026.1.17 営業戦略会議でNotebookLMのインフォグラフィックを使う

先日のある食品製造業の顧問先での「戦略会議」で生成AIのNotebookLMのインフォグラフィックを使う技術と事例を紹介したら、「反・生成AI思考」の営業部長が一気に「生成AI活用にシフト」したことについてご紹介いたします。
この顧問先はかれこれ16年経営顧問をしている九州にある調味料食品メーカーです。
売上は8億円、従業員は50名前後の中小企業です。
営業部門にもマーケティングや販促企画のビジュアルを作る担当もおらず、製造や品質管理、業務課にもそういう事に長けている人はいない。
また、まだ生成AIを使う人もおらず、生成AIで何ができるかも知らないレベルです。
以前もマーケティング戦略にChatGPTで量販店の調査をしたところ、詳細な情報が出らず、その営業部長からは「やっぱり、我々が直接の肌感覚やバイヤーから聞いた情報は生成AIでは代替できませんね」とAIに否定的な見解をしていました。
そんな中での「営業戦略会議」で生成AI営業にシフトするきっかけが起こりました。
1,新製品の試作品(プロトタイプ)が出ない
以前からこの営業部長は「とにかく新製品の試作品を早く顧客に提案したいから、どんどん試作品を出してほしい」と製造に要望していました。
しかし製造や業務は「試作品を作るのも時間がかかるし、むやみやたらに出しても効率的ではない。新製品の方向性だけでも営業から提案してもらわないと試作品は出せない」というスタンス。
これは「メーカーあるある」な話。
製造部門も従来品の製造で手一杯なのに、新製品のプロトタイプを作るならそれなりの確証が欲しいのです。
しかし営業からすれば「そんなの提案してみないと分からないから、いろいろな試作品を出すしかない」という立場。
双方の言い分もごもっともだけど、ここの落としどころを見つけるしかないのです。
2,販売企画の「見える化」が進まない
営業からは「試作品の現物が無理でも、せめて新製品の企画書だけでも作ってくれないか」と日ごろから製造へ要望していました。
しかし、普通の中小企業なので開発課専担がいる訳でもなく、商品企画書を作るデザインやパンフは外注に依存しています。だから即応性もなく、見込みのない外注はできない。
営業からは「まだ試作品段階だから、きれいなパンでなくてもいいから、パワーポイントレベルで作ってほしい」と要望するのですが、製造部門が出すそのパワーポイントのレベルがそう高くない。
製造から出した商品企画のパワーポイントが出たら、営業部長は「これではちょっと外に出せない」というわけです。
すると製造責任者や業務課は「だったら、営業がパワーポイントを作ればいいじゃないか」と感情的になる始末。
簡単に言うと、営業も製造も業務課もパワーポイントやビジュアル作成のリテラシーが低い為、お互いが自分の部門ではやりたくないのです。
3,NotebookLMのインフォグラフィックで新製品パンフ作成
そこである営業戦略会議の時、今開発中の調味料の仕様や他社との差別化、市場ニーズの予想等の細かい情報を私が聞き出し、文書に整理しました。
そして参加者にこう言いました。
「これから皆が苦手な生成AIを使って、新製品のインフォグラフィック(商品情報を分かりやすく絵柄化)を作ります。生成AIを使えば、プロトタイプの製品企画書が即作成でき、それを顧客のバイヤーにすぐに提案できる。そこで反応がいい物だけを試作品に取り組めば、開発効率も上がるよね」と。
そうしてNotebookLMを立ち上げ、インフォグラフィック機能を使って生成しました。
こんな感じです。

これを見た営業部長は「えー、こんな短時間でここまでできるのですか?AI凄いですね。これなら毎月新製品企画を提案できるし、反応の良いものだけを開発に依頼できます」と驚きの様子。
製造や開発も「この生成AIの使い方なら、我々からも営業に製品企画の提案がしやすくなります。これはすごいですね。」と。
4,DeepResearch機能を使って、ターゲット別の新製品アイデア
ここで幹部が生成AIの一つの凄さを実感した後、戦略的な顧客向けの新製品提案をどうするかという議論になりました。
ターゲットは上場企業のある専門店。
そこで私がGeminiのDeepResearch機能を使って、その顧客の方針や戦略、商品構成の変化などを分析したうえで、当社の「強み」の経営資源、製品資源を細かく入力。そこでどういう製品提案なら、その顧客のバイイングポイントに合致するかをDeepResearchしました。
すると、Geminiから、いくつかの製品アイデアが出てきて、しかもその製品アイデアが顧客の方針やカーボンニュートラル、SDGsの方針に沿った提案内容として生成されました。
その中から製造可能なものをチョイスして、その文書をNotebookLMのインフォグラフィックで出しました。

こういう新製品提案ビジュアルがあれば、先方のバイヤーへの説明が容易になり、この企画が通らなくても、先方からいろいろなアイデアがもらえます。
まだまだNotebookLMのインフォグラフィックでできる事はたくさんあります。
こういう生成AIを活用した経営会議やコンサルティングも随時ご紹介していきます。
そうすると、顧客ターゲット別の新製品提案の確率が上がり「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式の製品開発から離脱できるのです。







