2025.7.17 経営ナビAI実例「月次決算分析AI」(あるとんかつ店のケース)
経営ナビAIの「経営支援AI」のカテゴリーに実装された「月次決算分析AI」の動画とオーディオ(2人のAIパーソナリティが掛け合いしながら会話)について解説します。
この「月次決算分析AI」は、会計事務所の監査担当者が巡回監査を行った際、前年同月の試算表と今年同月の試算表を分析して、AIから課題分析をしてもらうものです。
試算表から、このAIは下記の5つの視点で問題箇所を指摘してくれます。
-1「売上・利益の傾向と要因分析」
→ 例:売上高が前年比90%に減少している要因を特定(主力商品の販売減か?客単価か?)
-2「費用構造の異常値チェック」
→ 例:販売管理費の中で「広告宣伝費」「外注費」などが前月比+30%以上なら着眼
→ 固有名詞で具体的に改善案を出す(例:Google広告費をKPI未設定のまま増額している、など)
-3「資金繰りの安全性」
→ 例:運転資金の月商倍率・当座比率・借入依存度などを元に、資金繰り安定性を診断
→ 1年以内に資金ショートの恐れがあれば明確に警告
-4「特定指標のKPI設定提案」
→ 例:売上総利益率(粗利率)、人件費率、労働分配率などの基準値を業種別に提示し、KPI案を数値で提案
-5「経営改善の打ち手提案(具体施策)」
→ 例:
・在庫回転率が低い→在庫圧縮施策(販促・値下げ)提案
・売掛金回収サイトが長い→支払条件見直し案
・粗利率が下がっている→主要商品別の利益率見直しと値付け戦略の再構築 など
更に「経営改善の打ち手提案(具体施策)では、追加質問を入力する事で、様々なアイデアを出してくれます。
この「月次決算AI」の事例では、飲食業(とんかつ店)のケースを取り上げています。
月次試算表分析だけでなく、AIから出される12個の質問に答える事で更に分析精度を上げます。
思ったような生成ができない場合もあるので、その時はこの動画でも言っているように、追加質問をいろいろと提案する事で、回答もよくなっていきます。
但し、毎月の月次試算表の結果が大きく変わらない業種では、毎回大きな変動はないかもしれないので、その場合は、その企業の業種特性や経営者のニーズに応じて、追加質問を変えていけば結構です。
YouTubeはここです。
因みに、この内容を2名の掛け合いで解説しているオーディオも分かりやすいです(これも生成AIで作成したものです)
https://notebooklm.google.com/notebook/a7f70d99-ef00-489f-833d-b93e15a34a79/audio
この中身をマインドマップにしたのが下記です。