「自分ポジショニング」がありますか?

このコンサルタントの業界は、国内に7~10万人程度いると言われています。ある調査では、その市場規模は5000億円らしいです。これはコンサルティングだけでなく、ビジネスの教育研修市場も含んでの事でしょう。7~10万人もいるコンサルタントから、クライアントはどうやって自社に必要なコンサルタントを探し出すのでしょうか?

今は、コンサルタントが営業して、クライアントを獲得する時代ではありません。クライアントが自らの意思で、コンサルタントを見つけ出す時代です。という事は、我々コンサルタントも、「何かに秀でているモノ」をアピールしなければ、クライアントに見つけて貰う事はできません。いわゆる、「ポジショニング」が決まっているコンサルタントは、比較的クライアントから選ばれやすいですが、それが曖昧なコンサルタントは、なかなか営業面では厳しい事になります。これって、組織で勤める個人も同じことが言えます。

1、今、個人も明確な「ポジショニング」が必要な時代

「ポジショニング」とは、自分の立ち位置であり、他人とは違う、何かがハッキリしているポジションを作り上げる活動全体をさします。「他の誰でもない、あなたの〇〇がスゴイ」「〇〇の分野で、◇◇の作業で一番なのはあなたね」「あなたの〇〇がなかったら、大変困る」「あなたの〇〇のスキルは、他の会社に行ってもスゴイよ」  等々「あなたならではの・・・」を「自分ポジショニング」と言っています。

この「自分ポジショニング」が明確な人は、

  • ぶれない
  • 流行に左右されない
  • 八方美人のいい顔をしない
  • コアなファンとそうでもない人と関係性がハッキリできる
  • 誰に何と言われようと、自分を信じる道を持っている
  • メンタル面で強い

このように複雑な社会環境の中で、「自分ポジショニング」は、ますます求められているように思います。

2、「自分ポジショニング」につながる「機会」と「強み」

「自分ポジショニング」を見つける為には、己分析である「強み分析」が必要です。実は、「自分ポジショニング」もSWOT分析を使って行います。以前もご紹介した「パーソナルSWOT分析」です。ただ、この「強み分析」も、独りよがりではダメです。元々「強み」とは、「機会」に使えて、そこにぶつける事で差別化ができる武器を「強み」と言っていました。ここでいう「機会」は、会社組織内であれば、会社の戦略、方針、重点具体策、重要業務、不可欠業務などが「機会項目」にあがります。組織のニーズが「機会」それに使えるスキル、知識、経験、興味が「強み」という構図です。

3、「自分ポジショニング」は、「積極戦略」に表現される

その「機会項目」に使える「自分の強み」、スキル、興味などを武器にして、それを掛け算で、「積極戦略」である「自分ポジショニング」を作っていきます。「自分ポジショニング」の表現は、

  1. 「当社で、〇〇の業務で、〇〇と言えば、あなたがNO1だ」
  2. 「日ごろは目立たないが、いざという時に、あなたの〇〇スキルが絶対不可欠」
  3. 「〇〇の分野で、一番〇〇の知識が多いのは、あなただ」

こんな表現になります。これらの言葉は、第3者が高く評価している事を指し、その結果、本人も自信を持っている状態です。そこの「自分ポジショニング」が明確になる訳です。

4、「自分ポジショニング」を常に磨き上げ、そして公開する

「自分ポジショニング」の方向性も戦略もできたとします。それだけでは終わりません。常にその「自分ポジショニング」の項目やスタイルはブラッシュアップしていかなければなりません。そして、いろいろな機会を通じて、それを公開したり、認知させる必要があります。「自分ポジショニング」は、「人知れず、しっかりしていれば、いずれ誰かが分かってくれる筈」という考え方は、いまの時代には難しいですね。SNSでドンドン個人が自己アピールをする時代です。明確な「自分ポジショニング」をいつも、認知させる場やシチュエーションをつくりましょう。

5、「自分ポジショニング」項目なら、仕事を増やしてでもやる

普通の仕事はほどほどでも、「自分ポジショニング」に関わる業務は、自ら手を挙げ、残業がどうのこうのと言わずに、やるべきです。社内でできなければ在宅でも、何でも。「自分ポジショニング」の仕事は、あまり苦にならない筈です。そして、作業スピードも速い。

「それは、私の仕事ではないから・・・」と、「自分ポジショニング」に関わる仕事も消極的だと、「目立つ機会」も「評価を貰えるチャンス」も生まれません。「自分ポジショニング」は、他人から評価が貰えるから、自信になり、やる気なり、モチベーションアップになっていく訳です。

「パーソナルSWOT分析」をして、「自分ポジショニング」をハッキリさせたいですね。

 

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