会議ファシリテーター研修をしてきました

7月の下旬に私の長年の経営顧問先であるY社で2回に分けて「会議ファシリテータースキルアップ研修」を実施してきました。終日研修でそれぞれ20~25名で、2回実施しました。「ファシリテーター」とは単なる会議の推進者ではなく、「合意形成」を促す推進者と言う事です。

「会議生産性」が求められている時代で、旧態依然に「トップダウン型」で、

  • 参加者が発言しない
  • 参加者が納得していない(快い了承が得られない)
  • 会議でトップダウンで決めても、メンバーが行動しない
  • 会議が終わった後、参加者が不満や愚痴をあちらこちらでつぶやいている
  • 会議終了後、笑顔や納得感がない

こういう会議を変える為に「会議ファシリテーター研修」があります。

会議ファシリテーター研修で幹部が一番納得したのはロープレだった

会議ファシリテーターの知識や技術だけ教えるなら、講義だけでも良かったんですが、それでは実践につながりません。そこで、この「会議ファシリテーター研修」では、「段階的ロールプレイング」を実施し、体感してもらいました。

第1段階のロープレは、ファシリテーション技術を使わない会議で、日ごろの雰囲気のまま、参加者がどう感じたかを振り返ります。

第2段階のロープレは、普通の会議に「議論する前にまず、意見を書き出す」と言う作業を追加してから、会議ロープレに入ります。

第3段階のロープレは、第2段階にプラスして「ホワイトボードに視線を釘付けし、議論」するロープレです。

そして第4段階のロープレは、ホワイトボードに会議テーマ、時間、方向性を事前に書き出し、その上で発言者にホワイトボードにきて自分で書きながら意見を言ってもらう」ロープレです。このように段階的なロープレをした事で、それぞれファシリテーション技術の一つ一つが理解したようです。

意外に大事な会議前のウオーミングアップ

会議が始まって、上司が講釈を言った後、いきなり「意見はないか」と聞かれてもなかなか、積極的な意見が出ませんよね。それは、まだ心と頭のウオーミングアップができてないからです。そこで、第4段階のロープレでは「会議前に、昨日、今日の良かったこと1分間コメント」を全員に発表してもらうようにしました。絶対1分です。1分来たらbellを鳴らします。するとほとんどの班が笑顔と笑いがある訳です。リラックスした状態で会議をする事が、意見も出るし、アイデアも沸くのです。

だから、会議冒頭のウオーミングアップ機能を入れて、笑いがある会議を目指すべきですね。実際の研修でも「1分間良かったことコメント」をいう事で、意見が言いやすくなるという声がかなり多く聞かれました。

会議ファシリテーション技術は、日本の会議を変える

私見ですが、多くの経営者や幹部が「ファシリテーション技術を使った会議」をすれば、人材育成も進み、企業風土も変わると思います。何故なら、「会議ファシリテーション技術」とは、「参加者の自発性」を出す会議だからです。今の会議の問題点はいろいろなところで指摘されますが、ボトムアップを標榜しながら、実際はトップダウンが主流です。従業員のパフォーマンスを上げるには、「会議を変える」のが一番です。しかし、「正しい会議」にはこだわりません。むしろ自由に発言できる、笑いのある「ファシリテーション技術を使った会議」こそ、必要なんではないでしょうか。

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