SWOT分析、KPI監査、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

巷では

●誰でもコンサルタントになれる

●素人がコンサル半年で1000万円稼げる

●マーケティング知識がなくても税理士でも売上アップコンサルができる

こんなSNS広告を時々見かけます。

本当にそんなことが可能なのか？

こんなあおり系の広告は？ですね。

では実際に「誰でもコンサルタントになれる」のか？

というと、答えは「Yes」なんです。

それは「自称コンサルタント」は言ったものが勝ちだから。

しかし、本物のコンサルになりたいならそれなりの経験と学習、そしてマインドセットが必要です。

１，コンサルは始めるのは簡単、続けるのは至難

誰でもコンサルタントの名刺さえ作れば今日からコンサルタントになれます。

●どこかの会社を定年してからコンサル起業をされる方

●また定年前に脱サラでコンサル起業をする方

●コンサル会社からスピンオフして起業する方

●会社の一部門、別部門としてコンサル事業を始める方

どんな形でも「コンサル起業」はできます。

問題は「ある程度の品質と生産性で10年以上続けられるか」という事です。

一時期的にはコンサルとして華々しく活躍することもできます。

良いクライアントがついたり、特定の企業集団を一気に面倒を見たり、

はたまた良いコンテンツが評判になり、売上が増えたり・・・

誰でもフロックはあります。

だからコンサルタントが開業しやすいのです。

しかし、継続するにはそれなりのコンサル品質、自制心、継続性、商品開発、学習と投資など「事業家」として行う事は多々あります。

だからコンサルタントの是非は

「何年続けているか」

「長期経営顧問が何社あるか」

「顧問売上が年間1500万円以上が何年つづいているか」

「セミナーやコンテンツ配信を何年、何回続けているか」

こんなことが重要な指標になるのです。

２，得意技や専門知識がなくて、何故コンサルタントと言える？

それとコンサルタントはその出身や出自、学習経験によってUSP（独自のうり）が違います。

 ビジネス経験がなくても中小企業診断士なら相応の知識を持っています。

また特定分野で長く活動してきた方も、相応の知見を持っています。

問題はビジネス経験が乏しく、本やネット、セミナーなどの知識だけで「コンサルタントもどき」をしている人です。

確かに専門知識はなくても「ビジネスコーチング」をすることで、コンサルティングができるし、そのビジネスコーチング自体は専門性とも言えます。

しかし、上っ面の知識や疑似経験だけで「私はコンサルタントです」と一時的に言うことはできますが、長期間言い続ける事は不可能です。

上っ面から本質や具体性を追求すれば、最初は上っ面でもその内本物にもなるでしょうけど。

USPがないコンサルタントもどきに世間は厳しいものです。

だから最初は上っ面でもUSPを追い続けて、いつか本物になるべきですね。

３，しっかりとしたマインドセットとビジョン、常識が必須

「コンサルタントもどき」でも、真面目で探求し続ける人はその内、引き合いが出るし、そういうコツコツ型のヒトは私は応援したくなります。

しかし「許せないコンサルタントもどき」もいます。

それは

●嘘つき

●他人の経験をさも自分の経験のように話を盛る習慣がある

●クライアントの将来よりも自分の今のコンサル収入を優先する営業

●基本動作を守らない

●常識的な発想と行動がない

結局そういう輩は「コンサル契約の継続性がない」ことにつながります。

経営者はいつまでも騙されませんし、表面的でプロ意識のないコンサルタントを即見抜きます。

ビジネススキルや固有ノウハウ、専門性経験が仮になくても、人として信頼でき、真摯な姿勢で経営者に向き合うならそれは遅かれ早かれプロのコンサルタントになれるでしょう。

しかし、どんなに知識や経験があっても「人として胡散臭いコンサルタント」は淘汰される運命にあります。

今回私が言いたかったのは「誰でもコンサルタントになれないが、人として信頼でき、真摯な姿勢で経営者に臨む方」なら誰でもコンサルタントになれるという事。

半面、その逆はどんなに口がうまく、ビジネススキルや専門経験があっても「長続きしない」という事です。

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