上級KPI監査士が行う「KPI監査フレーム体系」が完成

SWOT分析、KPI監査、採用サイト、事業承継「見える化」コンサルタントの嶋田です。

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2024年度のRE嶋田塾のマスターコースが4月から始まりました。

2025年のKPI監査の実務本の作成に向けて1年間の「上級KPI監査士」としての訓練と実践経験をしてもらいます。

そこで上級KPI監査士は「SWOT分析」「業績の公式」「ボトルネック」の3つアプローチから企業のKPI設定とKPI監査を行います。

この章では実際に3つのアプローチで実施するフレームを紹介します。

このフレームだけ見てもピンとこないかも知れませんが、実際にヒアリングロープレしながら埋め込みをしていくと、なかなか論理的にできているのです。

1,クロスSWOT分析フレーム

このフレームは最近の著書でも何度も紹介しているものです。

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この積極戦略シートはKGI、KSFと顧客視点KPI、業務プロセス視点KPIが含まれています。

またその詳細なプロセスも「強み」と「機会」をしっかり議論しないと埋まらないようになっています。

 

2,業績の公式フレーム

業績に公式にはどの企業にも「売上」と「粗利又は営業利益」に直結する「掛け算」があります。

その「掛け算」はSF(SuccessFactor=成功要因)として複数上げます。

その中の重要でキーになるのものが「KSF(KeySuccessFactor=重要成功要因)です。

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書きやすいように「例題」を書いています。

これは経営者からヒアリングする過程で決めていきます。

なるべくSWOT分析の内容とはかぶらないようにします。

 

3,ボトルネックフレーム

ボトルネックは営業部門や製造開発部門などの現業部門別に「業績阻害要因」にネックになっている箇所をピックアップして、そこに「自社の強み」を掛け合わせてKSFを見出し、それをKPI化するものです。

「自社の強み」がボトルネック改善に活かせれば一番結構な事です。

仮にネック改善に「活かせる自社の強み」がない場合は、「弱み改善」となり、多少対策が重くなりますが、それも仕方ない事です。

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4,KGI KSF KPI体系図フレーム

SWOT分析、業績の公式、ボトルネックからKSFとKPIが設定されるので、それを一覧化します。

KPIの数が増えますが、そこは優先順位をつけて「出来るところ」から、「得意なところ」からKPI監査モニタリングの対象にします。

この一覧表がこの企業の経営改善の具体的なポイントであることが一目瞭然になります。

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5,KPI監査モニタリングフレーム

上記の体系図にあるKSF、KPIをモニタリングするのが「KPI監査士」です。

それは一つ一つのKPIの進捗度チェックと毎回修正行動計画を立てて、次月以降の行動を決める事にあります。

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どれ位KPIが出るかでモニタリングの時間も変わりますが、超具体的な行動監査になるので、決定事項も5W2Hになっていきます。

 

上級KPI監査士はこのフレームを駆使し、その企業に合わせて若干のカスタマイズをしていきます。

そして「決めたKPIを徹底して追及していく」事で、業績に直結する行動改善を推進するプロモーターになるのです。

 

因みに一般の「KPI監査士検定」では、この理論は学習しますが、もっと簡単な「KPI監査フレーム」で「相手(経営者)が考えている事を聞き出すヒアリング中心」のノウハウになります。

やはり理論的なバックボーンを訓練する「上級KPI監査士」とは理解度もスキルも自ずと異なるのは仕方ありません。

 

 

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