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◆ 医療・福祉部門 ◆ | ||||||||
| W 医療法人/社会福祉法人 組織改革 経営改革の実践・実例マニュアル | ||||||||||
| 編著者 嶋田 利広 | ||||||||||
| 共著者 日高 大作 ・ 佐竹 悟 | ||||||||||
| 2004年6月 | ||||||||||
| (株)評言社 | ||||||||||
| 今まで医療や福祉は 利益を追求する為に改革を行う企業と異なり、人命の尊厳や公共性、社会性が優先し、改革とは一線を画す聖域のような状況であった。また各種の規制や行政指導の中で、独自性を出す事も難しい業種であったと言える。 | ||||||||||
| ところが、病院ではここ数年、高度医療機器の導入、安全面(院内感染・医療過誤等)での技術システムの整備、医療制度改革に伴う経営の近代化・効率化、ITなどの投資は増えつつあるのに、レセプト監視の強化、薬価差益の減少、診療報酬の伸び率は横ばい、内容によっては削減減点と言う相反する状況が続いている。 | ||||||||||
| 老人介護においても、措置時代から順調に伸びていた介護報酬も、介護保険制度になってからわずか3年で介護報酬の改定があり、伸び続ける老人介護人口に、介護保険が適応しない状況になっている。 超高齢化と国民皆保険に伴う医療費は、毎年1兆円単位で上昇し、厚生労働省の医療制度改革試案では2025年には約67兆円となり、国家予算の70%近くが医療費になるなど異常な状況を想定している。当然、それに伴う緊縮財政の中で、医療費の削減は避けられそうにない。これからの少子高齢化による人口減や日本の国力減退によって、国家の財政状況は、そう簡単に好転するとは言い難く、医療費削減を含む緊縮化、自己負担化は今後も続きそうな気配である。 さらに医療と福祉、介護が相互に乗りあうボーダーレスの状況になってきており、レベルアップしたマネジメント力が、益々求められるようになってきた。 | ||||||||||
| 筆者が主宰する経営コンサルタントグループである「RE-経営グループ」はほんの4年前までは、企業の経営協力、再構築指導を専門に行う組織だった。ところが、この4年間で急激に医療法人、社会福祉法人の指導依頼が増えてきた。 何故か? 依頼やご相談をされる理事長にいろいろ尋ねると、大同小異でこのような意見が返ってくる。「横並びでは経営が益々厳しくなる。他の病院や施設がやっていなくても、企業的な経営改革を早急に推進する必要がある」と。 この言葉には経営者の危機感がまざまざと現れていると言える。 | ||||||||||
| 当初は我々も暗中模索しながら、企業ノウハウを活かした経営指導をしてきたが、徐々に医療法人や社会福祉法人の実態を把握し、これに即して、更に改革を定着化させるノウハウを積み上げる事ができた。 本書で紹介する「6つの仕組み」がまさにそうである。 書店に行けば、病院や福祉施設の経営改革に関する書籍はいろいろと目に付くが、人事や財務に集中し過ぎたり、断片的だったり、「あるべき論」「総論」に終始したり、とバランス良く経営改革を進める参考となる書籍がない事に気づいた。 そこで、当社グループが実際に経営指導した、医療法人と社会福祉法人20以上の事例ノウハウと、そこで使用した書式と具体例を公開する事で、経営改革に悩んでいる経営者の一助にでもなるではと考えた。 本書の特徴として次のポイントが挙げられる。 | ||||||||||
| 1、 実際に活用している生のノウハウがそのまま、掲示されている | ||||||||||
| 2、 あるべき論に偏らず、現実的な妥協点も説明されている | ||||||||||
| 3、 即使える書式フォームが多い | ||||||||||
| 4、 難解な表現、専門用語を避け、分かりやすい表現で文章を簡潔明瞭にしている | ||||||||||
| 5、 コンサルタントの一方的な視点だけでなく、経営者の本音も活かしている | ||||||||||
| 当社も万能の神ではないから、経営指導した法人がすべて、目を見張るような変革を成し遂げ改革の成果を享受している訳ではない。うまく進んでいる所と、なかなか思うように進まない所があるのは事実である。 そこで、両者の差がどこから生じるかを、経験則を理論的に分析整理したのが、本書である。 また本書には、経営者が即興味を持ちそうな「増収策」「財務対策」のような提案はあまり入ってない。むしろこつこつ行う改革に主眼を置いたものばかりである。 今はそれが一番求められているのではなかろうか。 | ||||||||||
| 本書の「6つの仕組み」は、もともと企業の強い経営体質づくりのコンサルティングから生まれたものを、医療法人や社会福祉法人の実態に合わせて、アレンジを積み重ねてきたものである。 本書執筆に当たっては、医療法人・社会福祉法人のISO9001取得指導や、業務改善で多くの実績のある (有)経創の日高社長、(有)マースコンサルティングオフィスの佐竹社長と、度重なる協議を行い、役割分担をしながら出稿してきた。我々3名の共通の認識としてこの「6つの仕組み」は、今後医療・福祉法人が歩むべき道であると確信している。 「人、物、金、管理、情報」と言う経営の要素は、業種が何であれ普遍の原理があるようである。特に組織作りにおいてはなおさらである。 | ||||||||||
| 尚、本書を出版するに当り、兜]言社の安田社長以下、社員の方には一方ならぬご配慮を頂いた事をここでお詫び方々、厚く御礼申し上げる。 | ||||||||||