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◆企業部門◆ | |||||||||
| T 新幹部の条件 | ||||||||||
| 著者 嶋田 利広 | ||||||||||
| 1996年 | ||||||||||
| (株)マネジメント社 | ||||||||||
| 西暦2000年まで残すところ4年と少々。政治、経済の枠組みも混沌(カオス)の中で変化し、情報通信の発展に至っては、既成の時間や行動の概念を大きく変えつつある。新聞やニュースで、また著名な経営者や評論家は来るべき21世紀に向けて、日本企業は大きな構造改革を余儀なくされると指摘している。 | ||||||||||
| こういうマクロの大きなうねりに対して、ミクロの現場では「改革ができない」「動かない」と言う現実論に右往左往しているのが、中小企業の実態ではなかろうか。 特に企業経営の要素である「ヒト」「モノ」「カネ」「カンリ」「ジョウホウ」の中で「ヒト」の意識改革が一番の急務である。にも拘らず、遅々として進むにくい問題をはらんでいる。とりわけ、社歴の古いベテランと言われる幹部の意識改革の遅れは大企業から中小企業まで同様に問題提起され、組織の重要部分が変革できないことへの苛立ちさえ感じる。 | ||||||||||
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私自身経営コンサルタントを目指す者として、実務コンサルティングを遂行しつつ、自社内のマネジメントについて日々研鑽に励んでいる最中である。そして、自社の草創期から未熟なままマネージャーに登用され、以来10年間で中堅幹部、拠点長、部門長を経験させて頂き、現在は取締役の末席を汚しつつ、暗中模索の活動を行っている。そんな中で仕事柄でもあるが、経営、販売、組織、マネジメントに関する出版物を読み漁り、何らかの参考になればと乱読する事が多い。
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| 特にマーネジャー、幹部の心構えや行動に類する出版物には興味を覚えるが、「幹部とはかくあるべし」等の内容の多くが、功なり名を遂げた著名な経営者やコンサルタントの人たちの事である。正直なところ「なるほど」と思わせるだろうと、思わされるものもあるが、そのようになかなかできない現実の幹部には、「耳に痛いお説教」と写ることもしばしばである。 それは何故か?現実の幹部はそうありたいと思いつつそうならない、今に迷い悩んでいるのである。その今に対して適切なアドバイスなり助言の手合いが少ないと感じていた。 | ||||||||||
| 今回執筆に当たり、今に悩む幹部諸氏に心構えや対処法について、同じ立場で本音語る事ができないかと考えた。 決して大上段から幹部論の講釈をするのではなく、私自身同じ立場で日々迷い悩む幹部としての本音と、コンサルティングを通じて触れ合っている中小企業の幹部の実態を絡めて書くことが、大いに参考になるのではとの考えからの執筆である。まさしく「今だから書ける」「今しか書けない」と率直に思った。 | ||||||||||
| 恐らく拙著を読まれる読者諸氏の多くの人々の将来は、決して安易なパラダイスが待っているわけではないと思う。老後の生活保障、所得地位の不安定化、経済環境の変動や実績と能力に重きをおいて左右される未来を、確実に迎えつつある。 そんな中でばら色の将来を創れるか否かは、ひとえに我々幹部自身のものの見方・考え方によって決定する。その一助にでもなればと考えてやまないのが本書の狙いである。 | ||||||||||
| 我々の周囲には自分の思い通りにいかない諸事情と交錯した人間社会がある。ムリにそれを解決しようと言うのではなく、自然体でしかも前向きに捕らえる事ができれば、いま我々の抱えているテーマの大半は自ずと影を潜めるのではなかろうか。 本書で指摘し、また問題提起している項目の多くは「あるべき論」より「現実論」に比重を置いたつもりである。現実論の中に一筋の光明を見出せるならば、問題は解決せずとも、その問題の重要度の認識が変り、「何であんなバカな事に心を砕いていたのか」と、考え方の視点が変るのではなかろうか。 | ||||||||||
| 所詮、自分以外のものを変えようとすると無理が生じ、自分を見失いかねない。自己変革する事こそが我々幹部の王道を歩くことになるのではなかろ うか。 | ||||||||||
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